鳶がクルリと

yokohama-kukan2007-08-06

こんにちは、三橋です。
先日、元同僚がたまたま近くで仕事をしていると言う
事だったので、久日ぶりに会いに行ってきました。


待ち合わせの時間より若干早くついたので、
彼の仕事ブリをのんびりと眺めさせてもらいました。


彼は、『鳶職』


建設現場において鳶職は、「鳶にはじまり鳶に終わる」
と例えられるように、なくてはならない存在で、
建設現場に真っ先に乗り込んで、瞬く間に足場を組み立てます。
その後、鳶によって整備された足場を利用し、大工や鉄筋屋や
設備屋等の各業者が作業に入ります。


しかし、一口に“鳶”と言っても様々な種類があります。


一戸建ての木造建築に携わる“町鳶”


大規模修繕などの際に、迅速に足場を架ける事を専門に
行なっている“改修鳶”


ベイブリッチや、高速道路などの橋げたを掛ける“橋脚鳶”


ワイヤーとウィンチを使い、建物内にエスカレーターなどの
重機を搬入する“重量鳶



鉄骨の組み立てや溶接作業をおこなう“鍛冶鳶”

特に鍛冶鳶は高所での作業となるため、常に危険と
隣り合わせですが、鉄骨の『建て方』(組み立て)は建設業界の
花形であり、数トンにも及ぶ鉄骨を組み立てて行く姿は、
豪快そのもの。



まず、ほとんどの人間が絶対的恐怖に取り付かれる
地上20m以上のはるか上空で“高所恐怖”と言う魔物に
打ち勝ち、たった20〜25cm位しかない鉄骨のフランジの上を、
行き来しながら、無線機で大きなタワークレーンを自由自在に
操る姿は、まさに職人芸! あっぱれです。

1976年、旧東ドイツ「貿易センタービル」の建設の時には、
日本人の鳶職が高い鉄骨の梁の上を鳥人のように動き回り、
見物人は日増しに多くなっていったそうです。


さて、そう言えば工事現場で働く人は太くてダボダボな
ズボンを履くのは、なぜでしょうか?


そのルーツは昭和の初期。
工事現場には階段などはありませんでした。
その為仮設の足場は全て杉丸太で組み上げていました。


鳶職人たちは、丸太の足場を組み立てる為、高さ1.7mの高さに
ある上段の丸太に片足を乗せ上げて体をねじ上がる
“飛び付き” という技を使いながら上へ上へと
上がっていきました。


夏場汗だくで、スボンが肌にまとわりつけば、飛び付きの際に、
失敗して落ちる事があります。
その為、鳶装束として七分(脚の七分目)や八分目の長さになって八分と
いう物がありました。


現在は、丸太足場はほとんど使用していませんが、やはり汗で
ズボンが足にまとわりつかない様にブカブカなズボンを履いています。
最近では、徐々に長くなってロング八分、超ロング、スーパーロング、
超超ロング、超超超ロング、四超ロング等というのが出てるそうです。


ちなみに、ビルの屋上などの看板の塗り替え作業は、
昔ながらで未だに丸太足場を使用しています。
流石に丸太は恐ろしい限りです。 



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