今が買い時?

【 -第2回- 2011年10月11日号】




「いつかは家を買いたいが、いつ購入したらいいのか?」

「今、不動産は買い時でしょうか?」

難しい質問です。
なぜなら、これを答えるには少なくとも2つの面から考えないといけません。

まずは、一般的に不動産相場と言われている、不動産自体の評価(価格)です。
一般的に評価(価格)は4つの価額が参考になっています。

1つ目は国土交通省が毎年調査し発表している「土地公示価格」。
毎年、公示価格発表時にテレビのニュースや新聞で取上げられている価格です。

2つ目は市町村が3年毎に評価する「固定資産税評価額」。
土地や家屋等の所有に課税される固定資産税などの基準となる価格です。
一般的には公示価格の70%と言われています。

3つ目は国税庁が毎年8月に発表する「路線価格」。
相続に関わる税の基準となる価格です。この価格は公示価格の80%と言われています。

そして、4つ目は実際の取引事例に基づく「実勢価格」。
実際の取引はこの実勢価格によってほぼ決まります。
1つ目の公示価格を決定する大きな要因は実際の取引事例ですし、売買にあたって公示価格や固定資産税評価額が云々という理由で価格交渉などが行われることは標準的な面積の取引では、ほとんどありません。

不動産価格をデータとして捉える「土地公示価格」。
税金などの算出の基準となる「固定資産税評価額」と「路線価格」。
売買取引に反映される「実勢価格」ということでしょうか。

不動産相場について言えば、バブル崩壊後、多少の上昇はありますが、ほぼ下がっている状態です。
そう考えると不動産を買う時期は先に延ばすほど、お得感がでてくる事になります。
しかし、本当に将来的に相場が下がり続けるのか、もしくは、現在が底値で今後、相場が上がるのか、わかりません。
当然ですが価格は過去もしくは現在のもので、未来については予測になります。

買い時を判断するもう1つの要因は、購入者自身の事情です。
収入などの金銭的なこと、結婚や子供などの環境の変化、そして何より購入意欲の高まりなど、自分の身の回りに関することです。
日々、さまざまなお客様と接していますが、不動産相場云々で自宅購入を決断するより、ご本人の事情で購入する場合が圧倒的に多いように感じます。

私自身もご本人の事情を優先して購入することをお勧めしています。
なぜなら、自分が不動産を購入できる時期が自分にとって一番の買い時だと思っているからです。
ただし、不動産相場が下がる傾向にあることを考慮して不動産を探すことも大事です。
やはり、不動産購入にはリスクはあります。
例えば、「駅から近い」「利便性がいい」「希少性がある」「建物の安全性の確認」といった相場の変動が比較的少ない、担保性のある物件を探してみるなどのリスク対策は必要だと思います。

結局のところ
“やみくもに怖れるのではなく、リスクを考え、勇気をもって決断する。”

私は不動産の仕事をして、自分でも不動産投資をしているにも関わらず、毎回購入する際には、いつも最後まで悩むし、恐れます。
そこで、繰り返しますが、自分が決断した時が一番の買い時でしょうし、そう思うことが大切だと思っています。
逆説的ですが、そう思うことが後悔をしない家選びの1つかもしれません。




追記・・・・・
コロナ禍において、住宅売買件数は上昇しているようです。
在宅勤務が増えるなど、より自宅で快適にすごしたいと思うようになったのかもしれません。
早く帰りたくなる家があるっていいですよね。

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