売ります

【 -第41回- 2013年4月30日号】




私たちは中古マンションを探しているお客さまのお手伝いをしているだけでなく、おすまいをご売却するお手伝いもしています。

ご売却の理由は住み替えやお仕事の都合など、さまざまです。
自分が気に入って、大切に住んでいた、思い入れのあるすまいを売却するのですから、次にどのような人が住むのか、自分達と同じように大切に住んでもらえるのか心配になります。

そのような、思い入れを計る一つの目安が売却金額となります。

私たちのような不動産業者からのアドバイスは、まずはご売却マンションの現在の相場金額をお伝えすることからです。
近隣物件の売却事例や景気動向などを参考にして売却金額をご提示します。
その上で、売却希望のお客様の思い入れや、事情を鑑みて売出し価格を決定します。

例えば、近隣相場などから査定したご売却金額が2000万円だとします。
でも、比較した物件より、自分達は大切に住んでいた。細かいリフォームを繰り返し、快適に生活できるように改善していった。といったようなさまざまな思い入れが2000万円にプラスされます。

また、自分達がこのマンションを気に入ったように、次にこのマンションを購入する人も特別に気に入って、相場より高い金額で購入してくれるかもしれないと期待する気持ちも2000万円にプラスされます。

もしかしたら金融機関からの借入残高が相場金額で売却しても残ってしまう場合もあります。
このような時には、相場より借入残高の返済可能額を目安として売却希望額を決めることもあります。

このような事情を考慮して、売却希望金額は決定されます。

2000万円が相場金額だけど、思い入れや期待を込めて、最初は相場額2000万円+期待値300万円の2300万円で売り出しましょう。
となります。

ここからは、私たちの販売経験からお話しします。
“最終的には、多くの場合、相場金額が売却金額となります”
残念な事に自分達の思い入れや期待と、あらたな購入者の希望は一致しないことが多いのです。
大切に住んでいた事はわかるけど、それが相場よりプラスαの金額を支払う理由になりにくいのです。
同じような金額の物件や近くの物件と購入を比較した場合に、選ばれる理由になるといった感じでしょうか。

だから、最初から相場金額で売り出した方がいい。
かというと、それも少し違うように思っています。
すぐに売却しなければならない理由があるなら、最初から相場金額で売り出すのもいいのですが、最初は思い入れのある金額で売り出した方がいい。
もしかしたら、この物件限定で探している人や、とても気に入ってくれる人がいる可能性はあります。

ただし、これは、自分を納得させるためにも期間を設定した方がいいです。
最初は2300万円で売り出す。

1ヶ月ほど様子を見て、反響などがないようなら2200万円に値下げする。
それから1ヶ月たっても反響がないようなら、相場の2000万円にする。
というような形で販売したほうがいいように思います。

また、一般の人ではなく、不動産会社への売却という事もあります。
売却金額は相場金額より低くなりますが、短い時間でのご売却や、引き渡し後の瑕疵担保責任の免責などのメリットもあります。

このように、ご売却にあたっては、いろいろな方法や依頼する不動産業者の選定など、ご自分の希望にあった形を見つけることが、まずは、重要となります。




追記・・・・・
思いや期待をお金に反映させることは、難しいですよね。
でも、ご自分のすまいですもの、嗜好や価値観で好きにお部屋の改装をしたり、快適に過ごせる工夫をすべきです。
いわゆる、プライスレスです。

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