突破する者

【 -第83回- 2015年2月16日号】




私のゴルフのコーチは元プロ野球選手です。

レッスンの合間に世間話もします。
コーチがドラフト後、入団したチームはパ・リーグ。
今から30年以上前です。

当時は、普通にテレビのゴールデンタイムに野球を放送していた時代です。
ただし、中継は巨人戦またはセ・リーグの試合です。
パ・リーグはまったく問題外というか、悲惨な状況だったようです。

コーチが所属していたチームの本拠地は後楽園球場。
雨で中止になりそうなロッテ戦などは、グランドから観客の数を簡単に数える事ができたそうです。

そんなコーチが先日、テレビで元所属チームのキャンプの映像を見た時、あまりの観客の多さにびっくりしたと言っていました。
「自分が選手時代から変わらない名護市の球場でキャンプをしているようには、到底思えない光景」だったそうです。
パ・リーグの観客動員数をみれば、昔とは比べ物にならないくらい増えていて、テレビで野球中継はなくとも、野球全体の人気はあがっているのかもしれません。

そして、プロ野球選手の年棒も大きく変わったと話していました。
コーチが現役時代は投手が10勝を3年続けても、5千万円には届かなかったそうですが、現在ならまず1億円は超えるだろうというのです。
物価で考えても今の方がデフレが進んで、暮らしやすい時代なのに、年棒はあがっています。

また、昔と決定的に違うのは、「夢の最終地点」だそうです。
コーチの現役時代にメジャーリーグでのプレーをイメージすることはあり得なかったそうです。

昔は想像すらできなかったのに、今では日本人がメジャーリーグで活躍して、途方もない年棒をもらっています。
現在は、高校球児でさえも、いつかは大リーガーになることを夢見ているでしょう。

落合博満が初めて年棒1億円を超えました。
野茂英雄が初めて大リーグで大活躍しました。

さまざまな積み重ねの上に未知の扉を開ける者がいます。
誰かが、その扉を開けると次に続く者が現れます。

時に想像もできなかった事を成し遂げる者が現れます。
最近ではテニスの錦織選手などがそうでしょう。

弛まない努力と才能。
強い意思。
そして必然的なタイミング。
そんないろいろなものがギュッと詰まって、ドカンと扉が開けられる。

個人的には、昭和40年生まれ。今年50歳。
中日ドラゴンズの山本昌投手が
「50歳で勝利投手」
という重い扉を何事もなかったかのように、コソッと開けてくれることを期待しています。




追記・・・・・
明けましておめでとうございます。

大きく突破しなくてもいいんですよね。
日々、自身の小さなことを突破するつもりで2021年を過ごしたいと思っています。

本年もよろしくお願いいたします。

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