【 -第191回- 2019年5月7日号】
収まった物事に余計な言動をして、再び問題を起こすことのたとえ。
また、潜んでいる欲望をあおって刺激を与えることのたとえ。
今シーズンのベイスターズは、まさに寝ている子を起こしっぱなしです。
しかも、起こした後にミルクまで与えるような面倒見の良さもあります。
カープにタイガース。
せっかく寝ていたのに、、、。
現在セ・リーグ最下位爆進中です。
私の知人で、何かトラブルがあると当事者のそばで、煽りまくる人がいます。
寝ている子を無理やりゆすって、起こしまくりです。
ドラえもんで登場する「ムードもりあげ楽団」を知っていますか。
楽しい気分の時は楽しい演奏をして、より楽しい気分に盛り上げる。
悲しい気分の時は悲しい演奏をして、とことん落ち込ませる。
小さなロボットたちが、気分に合わせて演奏をします。
私はその煽る知人を、「ムードもりあげ楽団」ではなく、「お囃子隊」と呼んでいます。
とにかく、囃立てるからです。
トラブルが起きると、横で「○○が悪い」「○○の責任だ」などと、全力で演奏し始めます。
そして、当事者の気分を最高潮に盛り上げておいて、炎上しだすと、さっといなくなります。
建築業界でも、例えばこんなお囃子隊がいます。
外観からお宅を拝見したところ、雨漏りしてそうなので、調査します。
調査は無料です。
雨漏りしていました。もしくは防水性能がありません。
(まず、ここでひと煽りです)
雨漏りの原因は、耐久期間の問題より施行方法かもしれません
(他の原因の可能性も持ち出して、煽ります)
雨漏りだけでなく、耐震性についても心配です。欠陥住宅の可能性があります。
(ここまでくると、当事者は施工会社に連絡して、炎上し始めます)
この手の最後は、だいたい当事者と施工会社が和解し合います。
もちろん、本当に施工に問題があった場合は違いますが。
そこで、煽っていた者は「いったい何だったのか」となるわけです。
煽って仕事が取れればいいのですが、そう上手く運ばない。
お囃子隊はお囃子で終わってしまいます。
私も50歳を超えて、多少なりに経験を積んできました。
振り返ると、自分も色々とお囃子隊たちに囃立てられて、揉めなくていいトラブルや気まずい人間関係になったことがあったと思います。
その問題の本質は何なのか。
その問題に絡む、当事者や周りの関係者の思いや感情はどうなのか。
問題を冷静に考えずに、ただ囃立てられるがままに、自分も騒いで、最後には当事者同士だけ残されてしまう。
問題が起きた時には、まず、お囃子隊が周りにいないか確認をして対処するべきだと肝に銘じています。
追記・・・・・
誰にも最も身近なお囃子隊は「ワイドショー」。
朝、昼、晩と全力演奏中ですね。