ルーフトップ

【 -第92回- 2015年6月22日号】




先週、タイに社内研修旅行に行ってきました。
3泊の日程で、行き先、滞在先は各スタッフの自由。
チェンマイ、ホアキンなどの都市に行ったスタッフもいましたが、私は3泊バンコクに滞在しました。

毎度の事ながら、当社の研修旅行の縛りは1つ。
「1度だけ夕食、もしくは昼食を皆で一緒に食べる」
決めた日時にお店に集合して、それぞれの旅の中間報告をしながら食事をする。

今回は夕食をバンコクの「ロングテーブル」というお店でとりました。
ロングテーブルはちょっとお洒落な感じのレストラン。
高層ビルの上層階にあって室内と室外に席があります。

今、バンコクはロングテーブルのような室外に席があるお店、しかも屋上にあるルーフトップレストランやバーが増えています。
火付け役になったのは、おそらく「シロッコ」でしょう。
映画「ハングオーバー2」でシロッコが舞台になって観光名所にもなりました。

映画の舞台になる前に、やはり研修旅行で食事をしたことがありました。
屋上の先端のバーカウンターからチャオプラヤー川が夕日に染まる光景は、それはすばらしいものです。
スタッフ達も苺をかじりながら、ドンペリを飲んでご満悦でした。
私は、日が落ちて、食事後のお勘定で正気に戻りました。

という事で、今回のコラムでは何が言いたいかというと、タイの熱帯気候が365日、ルーフトップでの営業を可能にしているということです。
もちろん雨期があり、雨も降りますが、安定して暖かい気候があるから屋外でのビジネスが成り立つ。

ところが年間を通して安定した気候の地域でないと屋外のレストランやバーのビジネスチャンスがないかというと、そんなこともないのです。

例えば、ニューヨーク。
今、ニューヨークも屋上を改装してルーフトップバーにしたお店が多くあります。
ニューヨークは、夏は40°を超えて、冬はハンパな寒さではありません。
屋上のルーフトップバーは年間8、9ヶ月しか営業できないはず。
それでも、ルーフトップバーが増えているのは、希少性のためだと思います。

いつでも行けないから、希少性が生まれて、営業している時をより楽しむ。

日本の桜や紅葉の季節ビジネスと同じです。
一時の儚さを感じながら、その時を楽しむ。
ある意味、粋な楽しみです。

タイのように安定性があるからビジネスチャンスがある場合もあるし、ニューヨークのように希少性が生まれるから、そこにビジネスチャンスが成り立つ事もある。

流行った後の説明は簡単にできますが、希少性に目をつけるビジネスは難しいし勇気が必要ですよね。
しかも、流行りだすと、希少性が薄れてしまう。

ちなみに、東京も屋外やルーフトップを利用したお店ができているようですが、港区などの一部を除いてなかなかうまくいってないような気がします。
日本人の国民性として屋外を好まない人が多いですし、希少性より暑い寒い、蚊がいるなどの不自由感を感じる人が多いのでしょう。

また、ルーフトップでの営業は法規制の問題も発生します。
安定性や希少性などではなく国民性もしくは法規制という課題が日本でのルーフトップビジネスにはあるのかもしれません。

あ、忘れていました。
日本には「ビアガーデン」がありました。
ビアガーデンは、まさに季節を楽しむ希少性をビジネス化したものですね。




追記・・・・・
バンコクの「シロッコ」。
なんでこんなにも眺めがいいのか。
冷静に見ると、柵がないのです。あるのは、植栽が植えてある大型のプランター。
絶対に日本では無理ですね。

ちなみに、エントランスから屋上までは、階段を下ります。
景色のすばらしさに見とれて、階段を踏み外して落ちる事故が多いそうです。

海外渡航が可能になったら、最初の旅先はタイと決めています!

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