見かけじゃないのよ

【 -第89回- 2015年5月11日号】




今回は市民スポーツセンターネタです。

市民スポーツセンターでは毎回、驚きの連発です。
とにかく、キャラがたっている人が多いのです。

そんなキャラたちの人達の中でも、今、最も私が注目しているのは、
「亀仙人」

もちろん、私が勝手に亀仙人と名付けて、心の中で呼んでいます。

亀仙人との最初の出会いはロッカールームでした。
年齢は60歳後半か70歳位でしょうか。
身長は160cmほどで、猫背なので、もう少し低く見えます。
髪の毛はなく、坊主です。天然のスキンヘッドです。
普通の小柄なお年寄りです。

市民スポーツセンターではこのようなお年寄りの利用者が多いので、特に気にしないで、何となく着替え始めた亀仙人の上半身、いや背中を見た瞬間、「それは、もうびっくりしました」

すごい広背筋です。

しかも、にわかに作り上げた筋肉というより、長い期間で熟成されたような筋肉なのです。
いったいどのくらいの期間、どんなトレーニングで、こんなにきれいな背中ができるのか?

興味MAXです。

それからは、スポーツセンターに行く度に亀仙人チェックです。
常に黒色のジャージ(裾が締まっているやつ)にTシャツ。軍手をしています。そして、キャンパスノートを持っています。

まずは、入念なストレッチを行い、広島カープのマエケン体操みたいに肩甲骨をグルグルしています。
ウエイトトレーニングは重い負荷をかけずに、軽めの負荷で鍛えています。
そして、一つの部位のトレーニングが終わると、キャンパスノートに何やら書き込んでいます。

何を書いているのか覗いてみたいのですが、さすがに、ぐっと我慢しています。

亀仙人を見ていると「特別な目的があって体を鍛えているのではなく、ただ、好きだから、鍛えている」ように見えます。

目的をもって、目的達成のために努力することは、もちろんすばらしいのですが、「ただ、好きです」という気持ちで何かを行うことの方が、すごい事を起こしてしまうようです。


「自分、鍛えるのが好きですから」

さらっと言って、立ち去った後ろ姿の広背筋を見たら!!!
そんなストーリーを勝手に考えてニヤニヤしています。

それにしても、「小柄で猫背のご老人」の姿から、あの筋肉は全く想像できません。

つくづく、見かけじゃ、わかりません。




追記・・・・・
当時通っていた市民スポーツセンターには、不倫関係の匂いが漂う中年イチャイチャカップル。
顔の半分くらいある大きくなヘッドホンの音量を常にMAXにしてふらふらしている男性。
業務をせず、自分のトレーニングばかりしているスタッフ等々…。
会員制スポーツクラブと違う、「ゆるい雰囲気」も魅力でした。

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