【 -第137回- 2017年3月27日号】
毎朝、愛犬ボンと散歩に行っています。
同じ散歩コースを30分ほど歩いています。
散歩途中にある公園で、最近ほぼ毎日、父親と子供2名が朝練をしています。
子供はおそらく小学3、4年生のお兄ちゃんと1、2年生の弟。
お兄ちゃんは比較的積極的に朝練していますが、弟はいつも涙目になっています。
そりゃそうです。朝6時ですから。
最初に公園の周りを走って、ダッシュ走をして、父親と組み手の練習をしています。
空手の練習です。
時々、サッカーボールを蹴ったりもしています。
遠くから見ても、子供たちよりお父さんの目が血走っているのがわかります。
お父さんは一人自転車に乗ってやってくるのですが、真冬の朝6時でも素足にクロックス履きです。
NO SOCKS, MY LIFE!
気合の入り方がわかりますよね。
勝手な想像ですが、そのうち弟の方が謀反を起こしますよ。
「やってらんねー」って。
傍目で見ていると、「かわいそうだなー」って思ったりしますが、たぶんその世界で頂点に立とうとするなら、幼い頃からこのくらいの鍛錬は必要なのかもしれません。
イチローが毎日、父親とバッティングセンターで練習していた話は有名ですよね。
私のゴルフのコーチは元プロ野球選手ですが、子供の頃は、毎朝、母親が自転車で並走しながらランニングをし、父親が自宅の庭にピッチャーマウンドを作って、投げ込んでいた話を聞いた事があります。
やはり、泣きながら練習に耐えて、耐え忍んで、一流のアスリートになっていくのかもしれません。
そこで、考えたんです。
アスリートでなくて、一般的な職業で頂点に立つことに置き換えたらと。
不動産業でも金融業でもサービス業でもなんでもいいんです。
アスリートの場合は、子供の頃から体の動き、技術などを繰り返し練習して向上させていく。
一般的な職業の場合でも、専門的な知識は必要ですから、子供の頃から業界の仕組みや法律的なことを学ぶことはできます。
これは、アスリートの場合の技術の向上に相当するかもしれません。
でも、一般的な職業で必要な技術は、アスリートの技術ほど「重要」か?という疑問が起きるわけです。
一般的な職業の場合、本当に必要なのは、技術ではなく体の動き、アスリートの場合でいう基本的な体の使い方や筋力・心肺能力の向上ではないかと。
そこで、アスリートの体の動きは、一般的な職業の場合、頭の使い方やコミュニケーション能力に相当するはずだと。
国語、算数、理科、社会を勉強することは、頭の使い方の練習。
友達と遊ぶ、部活動は、コミュニケーション能力の練習。
今更ながら、職業で頂点を目指すためは、子供の頃、目一杯勉強して、遊ぶ鍛錬が必要だと感じたわけです。
また、なぜ、アスリートの場合は泣きながらがんばれるのかと言えば、「日本一になる」「甲子園にいく」などの明確な目標があるから。
「オレは不動産業でてっぺん獲ったる」って子供がいて、正しい鍛錬をすれば、スゴいプロが生まれるかもしれません。
追記・・・・・
くだんの親子の朝練はなくなりました。
謀反が起きたかわかりませんが、笑。
今は兄弟でワンちゃんの散歩をしています。
出会うと、大きい声で挨拶する立派なお子さんです。
お父さんとも立ち話をするような仲になりました。
そして、兄弟ともに、とてもかしこそうな雰囲気があり、アスリートから一般的な職業の頂点に路線変更したのかもしれません。
また、アスリートでも子供の時は、基本的な体の使い方や筋力・心肺能力の向上が最も大切ですよね。