自己紹介モノ

【 -第114回- 2016年5月2日号】





世の中には値段と性能・機能の釣り合いを説明できない物があります。
例えば、時計。
時計本来の目的は「時を知る」こと。
その目的のためだけなら、何百円の費用で十分です。
いや、スマホでOKです。
ところが、何千万円する腕時計もあります。
そうなると「時を知る」ことと値段の関連性が、わからなくなります。

このような、あまりに値段と性能の関連性が説明できない物を私は、自己紹介モノと呼んでいます。
自己紹介モノは、人の嗜好や価値観、経済状況を表した物です。
物がその人となりを、紹介してくれる。

例えば、車。
どうでしょうか?
車の目的は「A地点からB地点への移動」です。
100万円の車と1000万円の車で値段と性能の関連性が説明できるのでしょうか?
私が思うに、ある程度の金額差までは関連性があると思います。
金額によって安全性、動力性、装備、体感的な違いが明らかにあります。
しかし、車も所有者の嗜好や価値観が反映されますので、やはり、自己紹介モノの一部でしょうね。

では、家はどうでしょうか?
家の目的は?
目的と言うより、生活していくために必要な物ですね。
では、家の値段と性能の関連性はどうでしょうか?
家の値段は、立地(利便性、環境等)・建物の性能(構造、設備等)などで決まります。
だから、基本的に家の値段は性能(立地や建物)と関連していると言えます。
もちろん、繁華街に住むのか、自然に囲まれて住むのか。など自分の価値観が反映される部分もあります。

今回のコラムで何が言いたいかと言うと、今の世の中の雰囲気、特に30歳以下の若者達は自己紹介モノ(値段と性能が不釣り合いな物)にお金を使わない。
まったくもって賢い!と言うことです。

私の実感として、家を購入する年齢がどんどん若くなっているようです。
自己紹介モノには興味がなく、本当に必要な物、値段と性能が釣り合っている物に対しては積極的にお金を使える。
そういうことも、家の購入年齢が若くなっている理由の一つと思っています。

もう一度言いますが、賢い世代です!

それに比べて、バブル世代はいまだに、ちょっとお金を持つと自己紹介モノを買います。
当然、自己紹介モノ業界もわかっていますから、若者達をターゲットにせず、バブル世代にロックオン状態です。
いつまでたっても、私たちの世代は浪費家のカモ扱いで、狙われまくりです。

まずは、値段と性能の釣り合いを考えてから買う。
これを、バブル世代(自分)に言って今回のコラムを終えます。




追記・・・・・
バブル世代は50歳を超えています。
消費にはエネルギーが必要ですが、皆、省エネモードになっているように思いますが、いかがでしょうか。

物を買う行為は楽しいものですよね。
このような時ですが、がんばって、相応の消費や浪費をしたいと思っています。

買うまでの、下調べや葛藤の期間は、もっと楽しいです。

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