安全性 続き

【 -第14回- 2012年4月9日号】




前回のコラムは地域における安全性について書きました。
今回は個々の住まい(家)の安全性について考えてみます。

まずは、戸建住宅と集合住宅(マンション)に分けて考えます。
戸建住宅の安全性と言えば、セコムやアルソックに代表される警備会社によるセキュリティーシステムです。
扉や窓に警報装置を取り付け、警報感知時には連絡が入り、警備員が駆け付けます。
実際には家の外壁や門などに張ってある警備会社のステッカーが最も効果のあるアイテムであったりします。
いわゆる抑止力を働かせるものです。
ただし、実際には警報装置なしでステッカーだけの、“なんちゃってセコム”の住まいもあります。
どこからか、ステッカーだけを手に入れて張っているのですが、これは、擬似監視カメラも同様のカテゴリーに入ります。

また、警備会社のステッカー以外にも「警報システム作動中」とか「猛犬注意!」といったステッカーも見かけますが、自宅の近所の「猛犬注意!」の家からは洋服を着た猛犬トイプードルが出てきたりするものだから焦ってしまいます。
私も中型犬クロ君を飼っていますが、立派な警報システムです。
家族以外の人が敷地に入ると、すごい勢いで吠えます。最近はめっきり年をとり、もっぱら癒し系になってしまいました。

戸建住宅には、雨戸があります。
最近は雨戸を付けない家も増えましたが、1階部分の窓には雨戸を付けたいというご要望もよく伺います。
雨戸は安全性よりむしろ夜間に外からの視線を防ぐためのプライバシーの保護といった意味が大きいかもしれません。
昔は日本家屋の知恵として冬の寒さを防ぐ目的などもありましたが、最近のサッシの性能は向上していますので、雨戸がなくとも問題がなくなりました。


横浜空間のスタッフが以前住んでいた戸建住宅には泥棒が入ったり、不審者が現れたりすることが多くあったそうです。
また、私の親戚の戸建住宅は3度も泥棒が入りました(それぞれ違う泥棒だったそうです)。
泥棒から見ると入りやすい住まいというのがわかるようです。

では、泥棒が入りやすい戸建住宅とはどのような住まいでしょうか。
個人的には住まいの地形のような気がします。
例えば、道路より高い位置にある住まいと道路より低い位置にある住まいでは低い位置にある住まいの方が危ない気がします。
外から見えにくく死角が多い。
死角が多い住まいは一般的にはちょっと奥まっていたり、日がよく当っていないイメージです。

ちなみに3度泥棒が入った親戚の家は神奈川県内ですが畑の中にポツンと建っている住まいです。
現在は住宅地に引越しして無事に暮らしています。
戸建住宅をお探しの方は利便性などの他にも住まいの地形、近隣との距離感などを考慮することも必要かもしれません。

次は、マンションの安全性ですが、まずはオートロックシステムと管理人です。

オートロックシステムがあっても部外者が侵入はできますが、やはり、あると心強いです。
最近ではエレベーターにもセキュリティーシステムがあり、自分の住んでいる階以外にはエレベーターが停止せず、部外者は入居者から承認がないと乗る事すらできないマンションもあります。
管理人は、ほとんどのマンションでは勤務時間が決まっていますので、夜間は無人になります。
しかし、昼間の侵入者のチェックなど、常駐していれば安心です。
また、玄関の鍵を追加することも有効です。
ただし、玄関の扉は共有物ですから、管理規約を確認することは必要です。

以前、当社で管理している1棟のマンションで同日に3件、泥棒が入ったことがありました。
入った部屋は同じフロアーでなく、例えば、部屋番号103、203、303といった違うフロアーでエレベーターに隣接した同じ並びの部屋でした。
ちなみに、この3部屋とも家財保険に加入していたために、盗難されたものの補償は保険会社から受ける事ができました。
保険も安全性の一種です。

そして、これは戸建住宅にも言えることですが、よく清掃され、頻繁にメンテナンスすることがとても大切だと思います。
やはり、人と同じで身なりが悪く、清潔でないと、何かとつけ込まれる可能性があがります。

前ニューヨーク市長のジュリアーニ氏が割れた窓を放置しないで、犯罪率を下げた「割れ窓理論」に通じるところもあります。

住まいをきれいに保ち「しっかり感」をだすのも安全性の一部です。

結局、安全性は
1. 住まい探し
2. 住んでから
3. 万一、盗難などにあった時
の3段階で考えることが必要ですね。





追記・・・・・
以前、映像で南アフリカ・ヨハネスブルクに檻がある家を見たことがあります。
家の中に刑務所のような檻で囲まれた部屋があるのです。
檻の中に入るのは、家の持ち主。
この部屋は寝室で、強盗が侵入する前提で身の確保のため、檻の中に避難して寝ているのです。
そんな話をオーストラリアに移住したケープタウン出身者に尋ねたら、「それ、本当だから」って。

安全の前提基準が違いすぎます。
一般生活がサバイバルレベルですね。

現在では、監視カメラが数千円で購入でき、映像はスマホに転送されます。
電源の確保ができれば、簡単に設置できる、おすすめ商品です。

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