火事それから・・・。

【 -第134回- 2017年2月13日号】





以前のコラムで、当社管理のアパートが火事で全焼した事を書きました。
火事から約3週間たちましたが、住民のみなさんは今でも落着いた暮らしができていないようです。
住民は高齢者が多かったため、再出発も大変です。

それにしても、やはり火事は怖いです。
泥棒でも全部は持って行きません。
火事は一瞬ですべてを失います。
日に日にそういう思いが強くなります。

そして、何が怖いかって、火事は自分で注意していても、どうしようもない場合があるのです。
火元の責任は、法律上重過失が認められた場合を除き、問えません。
例えば、隣家から出火し自宅に火がうつって焼けてしまった場合でも隣家に賠償を求められないようです。

そうなると、火事から自分を守る手段は「保険」しかありません。
今回の火事では心底、保険のありがたみを感じた住民もいました。
「感じた住民もいた」ということは「感じられなかった住民もいた」のです。

当社では、賃貸借契約締結時に家財保険に加入することを義務付けています。
このアパートは築50年。住民の方々は長く借りて頂いていました。30年以上お住まいの方もいました。
元々、このアパートを管理していた不動産業者が廃業してしまい、最近、当社が管理を引き継いだのです。
契約書すらない、昔ながらの慣習でお住まいの方たちもいました。
そういう状況ですから、家財保険はみなさんが任意で加入していたのです。

火事による精神的なダメージは計り知れません。
しかし、保険によりお金が支払われれば、再出発もしやすくなります。
数字で考えると、2年間で2万円の家財保険に加入した場合、月々では約833円、1日では約27円です。
万一、家財保険に加入していない。もしくは保険期間が満了している方は、すぐに家財保険に加入するべきです。少額でいいのです。
持家の方々も火災保険を確認してください。
ローン期間中であれば、加入中でしょうが、ローン完済後の場合は要確認です。

今の事だけでなく、将来の事、不慮の事態に備えた考えや行動をとっておくことがいかに大切か痛感します。

ところで、当社が管理を引き継いだ直後、一部屋が空室になり、当社が書庫として借りていました。
もちろん、家財保険に加入していました。
備品等を最大100万円まで補償される内容です。
ですが、部屋の中は、ほとんど書類だけ。
備品と言えば、スチールの書棚と書類の保管箱だけです。
書類のプライスレスな価値は保険の対象外でした。




追記・・・・・
保険は「傘」に例えられると聞いたことがあります。
晴れの日には必要がありませんが、雨が降った時にひらくと、濡れずにすむ。

どんなに強い雨が降ろうとも、さす傘は1本ですよね。
ということで、保険は必要だと思いますが、加入しすぎる必要はないと思います。
特に傷害保険は重複して加入しても意味がないので注意です。

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