何勝何敗

【 -第188回- 2019年3月25日号】





昨年の暮れから新年にかけて、1週間で4kg太ってしまいました。
なぜ太ったか、わかっています。
「食べたから太った」のです。

毎夕食後、たい焼きを2個づつ食べた結果です。
たい焼きの中身はクリームが好きです。
時間が経って、冷めたたい焼きをそのまま食べても、また少しトースターで焼いて、シッポあたりを焦がして食べても、どちらも美味しいです。
1個じゃぁ、物足りないんです。
2個食べて、満足感があるのです。

太った原因は、わかっていますから、痩せようと思うなら、まずはたい焼きを絶つ。

ところが、たい焼きの誘惑がハンパでないわけです。
冗談ではなく、禁たい焼きをしたら、禁断症状のように食後にイライラした気分になるのです。
結果、たい焼き以外のお菓子に手を出したり、ご飯をおかわりして食べて、痩せないのです。

自分自身に言い聞かせました「お前はストイックな男だ」「たい焼きごときに負けるような男ではない」と。

その一方で、「たい焼きくらい、いいじゃないの」「たい焼きでストレス溜めてどうするの」

と悪魔的な囁きもあります。

まさか、たい焼きで、こんなにも苦悩する自分にも驚きましたが、冷静に考えれば、これはたい焼きの問題だけではなく、誰もが止めようと思ってもやめられないことの一つや二つあるはずで、そのやめられないことをいかにやめるかという大きな問題だと気付いたのです。
それで、ここはひとつ、論理的に解決する方法を考えることにしました。

そこで、考えたのが、「何勝何敗の論理」です。

物事には、いい面と悪い面があります。
それは、一般的に言われる、いい面・悪い面だけでなく、自分の価値観でいい面・悪い面もあります。
自分なりのいい面・悪い面を何勝何敗で考えて、勝者に従うのです。
(私のように日々ストイックに生きて、感情に流されない者ならできるはずです、笑笑)

そこで、たい焼きについてですが、まずは、いい面は、食べることで満足感と一日の終わりを実感できる。これで2勝です。
悪い面は、カロリー過多で身体に負担がかかります。1日2個づつ1ヶ月分と考えれば、お金もかかります(毎日150円×2個)。お腹まわりに肉がついて、持っている洋服が着れなくなります(体型も変わり見た目も悪くなります)、これで3敗です。
2勝3敗で悪い面の勝ちです。
だから、たい焼きを絶つ。

となるわけですが、問題なのは、一つの勝敗には大小があるということです。
同じ勝負事と言っても、オープン戦の一勝と日本シリーズの一勝では重みが全く違うのと同じように1日の終わりの満足感とお酒もタバコもやらない私のたい焼きの楽しみを絶っていいのかという、精神的な問題もあるのです。


それで、この話のオチなんですが、今は焼き芋を食べています。
禁たい焼きに苦しむうちに焼き芋に手をだしてしまいました。
ドン・キホーテや相鉄ローゼン、いなげやなどのスーパーストアーで、とてつもなく甘くてしっとりとした焼き芋を売っています。
皆さんは食べたことありますでしょうか?
どこのスーパーストアーでも1本150円くらいで売っています。
凄まじいコストパフォーマンスの逸品です。
結果、プラス4kgからまた1kg増えました。

パンツがキツくてボタンがとまりません。
何勝何敗論理なんなんだ!と。
日々ストイックに生きて、感情に流されないはずだろう!と。

今、「好きなことをやめた方が、精神的によっぽど身体に悪い」と開き直っている自分がいます。
感情と理性の間と言いますか、「わかっちゃいるけど、やめられない」的な難しい問題に、たい焼きで直面したことのご報告でした。




追記・・・・・
最近は、「ストイックに生きてどうするの!」
とほぼ開き直っています。
太ったお腹をさすりながら「男のアクセサリーだよ」なんてオヤジギャグまで披露しています。

たかがたい焼き、されどたい焼き。
中毒性のあるものを断つって難しいですね。

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