Brooklyn Style 続き

【 -第91回- 2015年6月8日号】





“Brooklyn Style”とは何ぞや?

前回のコラムからの続きです。
Brooklyn Styleのインテリアとは私なりの解釈で言うと
「人工的な本物感」です。
コンクリートと木、そしてレンガのコラボです。
アメリカ合衆国は建国して250年も経っていません。
ヨーロッパの建造物のような石の歴史ではありません。
「人工的なヴィンテージ」の世界です。

音楽で言えば、80年代の音楽が「クラッシック」「オールドスクール」と呼ばれています。
本来「クラッシックな音楽」と言えば、学生のときに音楽の授業で聞いたようなモーツアルトやベートーベンのはずです。
そう、Brooklyn Styleのインテリアとは建築界のオールドスクール的な扱いだと私は思っています。

ブルックリンには工場や倉庫などの「オールドスクール的なコンクリートやレンガの建造物」があります。
それらの構造物を生かして、古材で内装を作り上げた店舗がブルックリン・スタイルのアイコンになっています。

そんなブルックリン・スタイルのイメージがそのまま極東に流れついた途端、
「人工的な偽物感」になってしまいます。
コンクリート風、古材風、レンガ風。
といったような○○風な素材を使ってオールドスクールなスタイルを作っています。

個人的には○○風でもいいと思います。
現実的には予算や素材の入手方法も含めて難しいですから。
〇〇風な素材の内装であっても、ハンドメイド感のある小物を使ったり植物をインテリアの一部にとけ込ましたりすれば、納得のブルックリン・スタイル調が出来上がります。

ところが、先日、偶然、横浜の某馬車道エリアにできた、チョコレートとカフェのお店に行ったところ、まず、店舗のインテリアはブルックリンの某チョコレート店のイメージをパクった感がありありです。
そして、すべてが○○風です。
やめましょうよ。こういうなさけないパクリ感。
路線バスを丸ごとラッピングさせて宣伝する費用があるんだったら、もう少し本物感をだしたインテリアにしてほしいところです。
タイムマシーンに乗るかのように、ブルックリンで流行ったものを日本に持ち込むのはいいとして、「なぜカッコいいのか」を考えずに○○風にするのはよろしくありません。
結局、○○風は飽きるし、時間の経過とともにみすぼらしくなります。

お金に制限はありますが、できる範囲で本物感のある素材を使った方が、経済的にもいいと思っています。




追記・・・・・
最後に出てきたチョコレート店。
ブルックリンにある本物のお店は、製造偽装の疑いで大失速しましたが、馬車道の〇〇風のお店は勢いが拡大中です。
休日には外まで並ぶ盛況ぶりです。

昔からある地道なお菓子製造会社が、専門家と共に商品、ネーミング、包装、店舗等々をブランディングして人気商品をつくる。
パッケージに貼ってある製造会社のシールを見ると、昔ながらの会社名のお菓子を多く見かけるようになりました。

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