老後用不動産

【 -第115回- 2016年5月16日号】





最近、老人ホームやグループホームに入居するために今まで住んでいたご自宅を売却するご依頼が増えてきました。
不動産屋目線で超高齢化社会の到来を感じます。

自宅購入派か賃貸派か?
今までのブログでも書いてきたように、結論は、本人の環境や価値観で決めればいいことで、どっちが得だとか損だとか数字で表しても、あまり意味がないのです。
だって、社会的信用や安心感、もしくは不安感は数値化されませんから。

ところが、最近は、自宅は購入した方がいいかな。
と思っています。
ただし、いくつかの条件があります。
まず、購入した方がいいと思う前提として、当たり前ですが、生きていくっていうことは、お金がかかる。ということです。
90歳を超えるなんてめずらしくない時代なのですから、退職後のお金をある程度用意しないといけません。
もちろん、介護が必要になることも考えられます。
そう考えると、購入する不動産は将来的に換金性の高い(売り易い)不動産にするべきです。

換金性の高い不動産はまず、第一に立地。利便性がよい物件となります。
駅から近く、買物など日々の生活が容易な場所です。

次に戸建住宅なら自宅前や後ろが崖など、擁壁工事のやり直しなどの造成工事が必要となるような宅地は避けたいです。
いざ、売却する時には土地の値段から造成工事費用を差引いた金額での売買となりますから、なるべく宅地自体に工事費用がかからない土地の方がいいです。

しかし、例えば駅歩5分で造成工事が必要な物件と駅歩15分で造成工事が必要ない物件でしたら、明らかに前者の駅近物件をおすすめします。

次に極端に広い、狭い面積の物件より平均的な面積の物件がいいと思います。
これは、単純に平均的な面積を求めている人の割合が多いためです。

最後に、無理な住宅ローンの借入れをして購入しないことです。
住宅ローンの借入れ限度額は、基本的に借入れ時の収入に基づきます、年と共に普通収入は上がって行くのでしょうが、子供の教育費、交際費など支出も増えていきます。
少なくとも退職時に住宅ローンを完済できるように借入れ額を設定したいものです。
売却時に住宅ローンの残高が多い場合は、売却金額を相場より高く設定しなくてはならなくなってきます。
不動産取引は相場感が大切です。

結局のところ、自宅+貯蓄。
と考えて、自宅は購入した方がいいのですが、貯蓄がきっちりとできるような人は賃貸でもまったく問題ないのです。

私のような浪費家は、定期的な貯蓄が苦手です。 だから、先に資産(自宅)を確保(購入)して、決まった金額を支払う(ローン返済)ことで、将来的な不安も減らしていけるかな。と考えています




追記・・・・・
現在、在宅での勤務が進み、より快適に過ごせる空間が求められています。
都心から近くない街。
駅から離れた立地でも、余裕のある間取りや敷地が人気になっています。
この流れは、しばらく続くようにも思いますが、やはり利便性に優れた不動産は時代に関係なく魅力的です。

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