プロの境界線

【 -第71回- 2014年8月25日号】





先日、当社の近くに一軒の飲食店が開店しました。
定食を中心としたメニューでランチもやっています。
さっそく行ってみました。
カウンター越しに、いかにも日本料理店に勤めていたような風貌の板長さんが料理を仕切っています。
ホールは開店したばかりなのか、不慣れな感じでスタッフが忙しく動き回っています。

その日、私は豚しゃぶ定食をオーダーしました。
そして、食べてみると
「まずい」
「おいしくない」ではなく「まずい」のです。
まあ、私の味覚などはたいした事ありませんし、普段、特別美味しい物を食べている訳ではありません。
おそらく、日本人の一般レベルの味覚だと思っています。

一般的な感覚として、なぜ、豚しゃぶがここまで、「まずく」なるのか不思議で、逆に興味がわいてきました。
まず、肉に付けるタレが原因。そして野菜がヨレヨレで「まずい」
豚肉は妙なカサカサ感が、どこの肉かと疑問が生じるレベルです。
また、盛りつけが無茶苦茶で、見た目も「まずい」
そのような事を考えていると、わざと「まずいもの」を作る意図がなければ、だせないようなレベルかな(笑)
と思えてきました。

料理はどの家庭でも行います。
一般的な誰でも行う仕事(料理)にお金を頂くのがプロの料理人です。
素人とプロの境界線が曖昧な仕事です。
私でも、明日からプロの料理人として、お金を頂戴して料理をだすことも可能です。
日常的にある仕事をプロとしてお金を頂戴する事は、資格を取れば付けるような仕事とは違った、本来は相当なプロ意識がないとできない難しい仕事なのかもしれません。

普通の素材で、上手な味付けをして、美味しい料理を作る素人の人もいれば、おそらく、何も考えず、料理を作って、お金を頂戴するプロの人もいる。

素人とプロの境界線そしてプロ意識について 豚しゃぶ定食が考えさせてくれました。




追記・・・・・
「まずい料理をだす飲食店問題」
ずっとモヤモヤした気持ちで考えていたのですが、
今のところ「美味しいものを食べたことがない人が料理している」と結論を出しています。

「料理が好き」という積極的な理由で料理人になった人ばかりでないのです。
同じようにどのような職業に就くにしても、また、就いた後でも、積極的な姿勢がプロ意識の第一歩だと思います。

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