ポリスマン

【 -第224回- 2020年8月18日号】





今年の流行語大賞ノミネート間違いなし「自粛警察」
ウイキペディアによると、「偏った正義感や嫉妬心、不安感などから私的に取り締まりや攻撃を行う一般市民やその行為・風潮を指す俗語」ということ。

この警察官たちは、「自分は自制しているのに、していない人々が気になる。そして、許せない」のだと思う。
そして、タチが悪いことに、「自分はいいんだ、子供達のために、弱者のために」といった他人をダシにした正論を言いだしたりする。

そもそもみんな、○○警察的なものを持っていると思う。
人それぞれ、気になるものはある。
ただし、気になることと、「許せない、攻撃を行うこと」は別物ですが。


そこで、私は何警察だろうか、考えたところ、

「ヅラ警察」

に行き着いた。

男性のカツラが気になる。
別にカツラをかぶっていようがいまいが、他人には関係がないのだが、なぜかカツラが気になってしまう。

男性のカツラ姿は、ほぼ不自然だ。
額の生え際、襟足、分け目、どれを見てもプンプンと匂ってくる。

誰が見てもカツラとわかるヅラをかぶっているのに、本人だけがわかっていないと思っているのだろうか、それとも確信犯的に「皆さんもわかっているでしょうが、帽子をかぶる感覚と同じようにカツラを身につけているのです」と開き直ってカツラをつけているのか、本人に確かめようもないし、確かめる方法もないことが、ますます私の警察官魂を燃え上がらせてしまう。

ヅラ警察の活動は、ヅラを見つけて観察するだけだが、明らかに頭に乗せているだけのような、しかもちょっとセンターがずれているようなカツラを見つけると、無性に剥がしたい気持ちになるから困る。

以前、あるホステスさんが、お客さんのカツラを剥がして大事件になってしまったことをクラブ活動のコラムで書いたことがあったが、そのホステスさんなら私の気持ちを理解してくれるはずだ。

彼女は、カツラを剥がしたい欲求に負けてしまったのだろう。

私の活動は「観察だけ」と肝に銘じないといけない。

では、心理的には似ているような整形をしている人はどうだろうか。
「ヅラも整形も本来の姿からアップデートする行為」であるが、整形にはピクリともしない。
そこが、自分自身、謎に思う。
何なら「整形をして、前向きに生きられるなら、悪いことではない」と肯定的に思ってしまう。

男性のカツラだって「かぶれば、積極的に生きられる」かもしれないのに、否定的になってしまう。

たいていの男性は年齢とともに頭髪は薄くなる。
これは、しょうがない問題である。
この抵抗できない問題に向き合うか、偽るか。
いい歳して、偽る行為がカッコ悪くて、そこが私は許せず、ヅラ警察になってしまっているのだろう。
そんなふうに、書きながら思ってきた。

まあ、くだらないことを書いたが、100%どうでもいい話です。


過去に自称FBIレベルのヅラ警察が、5回以上お会いして判明したカツラがありました。
一緒にタクシーに乗って、後頭部がシートのヘッドレストに当たって、後頭部の髪が不自然にまとまっていたのです。
「こんなにレベルの高いカツラもあるのだと」ビックリしました。

まあ、1000%どうでもいい話です。




追記・・・・・
スキンヘッドの同級生がいます。
こだわってのスキンヘッドではなく、消去法でやむなくなったナチュラル・スキンヘッドです。
その彼と飲むと毎回「オレ、カツラ買おうかな」と相談をうけます。
飲み会の席で、「あー暑い」なんて言いながら、カツラをはがす。
お酒がすすむたびに「カツラを回していく」。
そんな飛び道具として、カツラをかぶろうかと提案されます。

まさに男らしい。すばらしい友です。

ちなみに、希望の髪型はヤンチャ風ツーブロックだそうです。

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