都市型ライフスタイル

【 -第239回- 2021年3月22日号】





今回のコラムは、都市型ライフスタイルについて考えてみます。

まずは、「都市型ライフスタイル」何なんだ。

私見ですが、「利便性と都市機能の享受」を求めたライフスタイル。

前提となる都市のイメージとしては、東京23区内。
できれば、目黒区、品川区、渋谷区、港区、中央区、新宿区あたりでしょうか。
そして、神奈川、千葉、埼玉の一部。
ニューヨーク・マンハッタンでの生活はザ・都市型ライフスタイルの代表ですね。

東京23区内で暮らすのであれば、移動は公共交通機関で充分です。
電車、タクシーそしてバス。
地下鉄の乗り換え駅を熟知している人は都会的ですよね。
仮に車を所有しても、維持費がかかり過ぎる。レンタカーで事足ります。

食事をするにしても、飲食店に困ることはありません。
ありとあらゆるジャンルのお店があるのも都会ならではです。
しかも、競争があるから値段も意外とリーズナブルだし、美味しいお店がたくさんある。

欲しいものがすぐに手に入ります。
街中コンビニだらけで、生活必需品に困ることがありません。
衣料品もハイブランドからファストファッションまで、自分の眼で見て手で触れて、購入できます。

本屋があるかないかも都会の条件になってきました。
あなたの住んでいる街に本屋はありますか?
本屋の数と都会性は比例しています。

商業施設も多くあります。
美術館、劇場、映画館、など文化的な施設もたくさんあります。
毎日どこかで、企画展や個展がひらかれ、そして世界中からアーティストがやってきます。

公共サービスが充実しています。
役所や公園、図書館などが身近にあります。
都会ほど、公共施設が多いし、容易に利用できます。

そして、都会の性格として寛容性があると思います。
コロナ禍前には、ダイバーシティー(多様性を受け入れる社会)がインフレ状態のごとく叫ばれていましたが、横浜の片隅に住んでいる私から見れば、すでに「東京なんでもありだ」と思ってしまいます。

都市型ライフスタイルは、このような都市機能(都会的特徴)があることで、生活の役割分担ができます。
すまいは、寝る場所。持ち物は必要最低限。
食事は外食。
運動はジム。
公園で気分転換。
本が読みたければ、図書館。
絵画を見たければ、美術館。

ミニマリストは都会にしか住めません。
モノがなくても生活できるのは、贅沢なのです。

多くのモノが所有からシェア、レンタルできる時代に変化している。
まさに、時代は都市型ライフスタイル!

と、ここまで都市型ライフスタイルの長所を書いてきましたが、当然、短所があります。
すべてのことに、良いところ、悪いところはあります。


そして、コロナ禍において、都市型ライフスタイルの長所より短所の方が目立ってきた感があります。
都会での長所は平常時が前提となります。
災害にはめっぽう弱い。
そう、現在は私たちが経験したことがない災害時です。

公共交通機関の利用が制限される。
外食産業は休業もしくは時間を制限して営業。
買い物しようにも、お店は休業。
商業施設・公共施設ともに人が集まるところは、制限中。
狭い部屋での生活はストレスが溜まる。
地方の人たちからしたら、東京は世紀末。頼むから近寄らないでくれ状態で寛容もなにもあったもんじゃない。


コロナ禍後は、人々の意識に変化があるのは間違いないでしょう。
リモートワークが増えれば、通勤距離を心配しなくていい。
自然に囲まれ、ゆとりのある空間に住み、家族で過ごす時間も増やせる。
自分の趣味に充てられる時間も増える。
キャンプ、サーフィン、ゴルフなど道具が多く収納スペースが必要な趣味も問題ない。
車を所有しても維持費が少ない。

こうやって挙げていくと、なんだか都会の魅力がなくなるように思いますが、そうではなく、都市型ライフスタイル以外のライフスタイルを積極的に選択できる環境になるってことです。
今までは、職場へのアクセスや利便性を考慮していた人たちが、子育て環境など家族や自分を優先した住まいを選べます。
きっと、よりいい時代になりますよね!

最後に、それでも、私は都市型ライフスタイルを愛しています。
老後は、港区・目黒区に近い品川区にある30㎡くらいのマンションで東京タワーを眺めながら暮らしたいと思っています。




追記・・・・・
どこで暮らすにしても、そこで何をするのか、どんな楽しみがあるのか。
子供たちには、どんな大人に成長してほしいのか。
どんな人生を過ごしたいのか?
自分や家族の理想に近づける地域や住宅に住める。
そんなことを積極的に選択できる社会になってほしいです。

コラムも配信中!メールマガジンの登録はこちら