学習机

【 -第213回- 2020年3月14日号】





我が家には和室が一部屋あります。
襖、欄間、床の間があり、とても雰囲気のよい和室です。
洋室のリビングと襖で隔てられています。

そんな和室に15年ほど鎮座しているモノがあります。


学習机です。

それも、二人の子供にそれぞれあります。

上の子供は今年20歳になりましたが、学習机が我が家に来てから、子供達が座って勉強している姿を見たことがありません。

18歳の息子用の机には、古い少年ジャンプが積まれています。
息子は、中学入学時には160cmを超えていました。
確か、学習机を買った時、販売員のお兄さんは、成長に合わせて机も椅子も大人になっても使えるようなことを言っていた記憶がありますが、息子は今、185cmになりました。
息子が座ろうものなら、ドールハウスの世界です。


いい加減に処分したいのですが、今年80歳になる私の母親が「捨てるのはもったいない、もったいない」と机を見るたびに叫ぶものですから、15年間置かれています。


そこで、学習机とは一体なんぞや?

と思ったのですが…。


つまり、親の願望の象徴である。
という結論に至ったのです。

子供にこの机で勉強してもらいたい。
いい成績を残してもらいたい。
少なくとも、私がしなかったことを子供に託した、勉強好きな子供になる環境作りというか、一つの夢というか、そんなアイテムが学習机なんですね。
たぶん。

もし、机を処分したなら母親から「モノを大切にしないで、バチが当たる」と呪いのような言葉を投げかけられるでしょう。

しかし、何を言われようが、そろそろ2つの学習机と決別しなければならない時期だと思っています。

2つの学習机を処分して、冬にはコタツと座椅子とミカンを用意し、夏には畳の上でゴロゴロと昼寝をする。

そんな夢を見ています。




追記・・・・・
一時期は、「できる子供」になるように個別の部屋をつくる。
そして、最近は親の目の届く場所、キッチンなどで勉強をする。
時代により、できる子供になる環境も変わります。

そもそも、「できる子供」って何?
ってことからですが、
こうすれば、こうなる的な子育て論や、結果だけをとらえて、したり顔で能書きを言う教育評論家たちこそ、教育されるべきだと思っています。

子育てに、正解の方程式などないですよね。
そして、まだ学習机は鎮座しています…。

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