ゴルゴ13

【 -第252回- 2021年10月4日号】





2021年9月24日 さいとう・たかをさんが永眠されました。
さいとう・たかをさんと言えば、言わずと知れたゴルゴ13の作者です。

今さらゴルゴ13を説明する必要はないと思いますが、
めっぽう強くて、賢くて、度胸があって、注意深く、臆病で、モテる
ひとり軍隊 デューク東郷が依頼者からスイス銀行の口座へ振込みが確認され次第、狙撃する劇画です。
俺は...本能的に後ろに立つ者を排除する...
なんて有名ですよね。

ゴルゴ13は1968年からビックコミックで連載が開始、現在まで200巻以上が出版され、 刊行数でギネス世界記録に認定されています。

ゴルゴ13はさいとう・プロダクションによる分業制で制作していることも有名ですよね。
10名超のスタッフにより制作されているようです。
以前テレビでさいとう・たかをさんが、自分はデューク東郷の顔もしくは目だけを描くと話していました。

実のところ、私はゴルゴ13の刊行本を買ったことがありません。
それなのに、デューク東郷が世界中で、どれだけ活躍しているか知っている。

なぜなら、昭和時代は中華料理店で、喫茶店で、理髪店で、男臭くて本棚があるお店には必ずと言っていいくらい、背表紙がボロボロになったゴルゴ13が置いてありました。
たまに行く中華料理店のゴルゴ13なんか悲惨な状態でした。
油と手荒い扱いで、デューク東郷がしわくちゃになっていたり、顔が切れてなくてっていたり.....。
きっと私だけでなく、日本の男性は、そんな環境でゴルゴ13に触れていたと思うのです。

ところが、そんな本棚があるお店も少なくなりました。
だって、今は各自スマホを見て、本棚にある漫画や雑誌を手に取りませんもの。
ゴルゴ13との出会いの機会も少なくなりますよね。

尚、さいとう・プロダクションは、今後もゴルゴ13を継続して連載するとのことです。 出会いの場は減っても、ファンに支えられながら、これからも銃弾で歴史を変えていってほしいものです。
今度、コンビニで別冊やSP本を買ってみます。

ちなみに、油だらけのゴルゴ13が置いてあった中華料理店ですが、店主の趣味が変わって、今は週刊大衆やフライデーなどお色気系の雑誌が置かれています。
袋とじ企画も丁寧に開封されて、ご年配の皆様が熱いサンマーメンを啜りながら眺めています。 もちろん私も興味なさそうなそぶりでガン見しながらチャーハンを食しています。




追記・・・・・
ゴルゴ13が置いてあるお店。
もう、それだけで信用に値します。

頑固一徹、昔からのやり方を変えず、長く商いをしている。
不愛想なサービスだけど、なぜか安心してしまう。
店主と客が阿吽の呼吸でやり取りできる。
そんなお店の象徴がゴルゴ13じゃないですか。

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