謎マナー

【 -第246回- 2021年10月4日号】





先日、ヤフーニュースでこんな記事を見かけました。

「ビールのラベルは上にして注ぐべし」「ハンコは隣の上司に向けてお辞儀をしているように傾けて押すべし」など、世の中には「謎マナー」と呼ばれる暗黙のルールが存在する。コロナ禍の現在、オンライン会議での新マナーも取り沙汰されている。

いわゆる謎マナーについての記事です。

オンライン会議に上司が参加する際の画面内の上座位置の新マナーについても説明していました。

記事の冒頭「もしかしたら、日本はマナー大国なのかもしれない」と取材者は言っているが、もしかもヘッタクソもないでしょ、笑。
他国にビールのラベルの位置を気にして注ぐ人達がいるとは思えない。
逆に外国人に、こんなことを気にしている国民がいると信じてもらえないレベルだと思う。

また「このような謎マナーの作り元はマナー講師」と言われているが、そう判断するのは早計だ。
と取材者は記事内で説明している。

いや、マナー講師が作ってるでしょ、笑。
他に誰が謎マナーを発信しているのか、教えて貰いたい。

私が社会人になった30年前。
初めてマナー講師らしき人に新人研修を受けた時には、今みたいな謎マナーはなかった(と思う)。
まだ、多少は合理性があるマナーだった。
例えば、「書類の左上にホチキスで留める時にはホチキスは45度の角度で留める」みたいな。
書類をめくる時に、めくりやすくするために45度で留めるという合理性があった。
ハンコでお辞儀させるような、ごますりマナーはなかったと思う。

そして、新人研修の最後にポマードテカテカ、時代遅れのオーダースーツでキメた、マナー講師の ボスの話がとても印象に残っている。
話の内容ではなく、あまりにも横柄なしゃべり方だったことを。
研修後の人事部の人達への態度もそれはそれは、立派なものだった。

また、一度だけ会食をした、飲食店で店員さんを呼ぶ際に口笛を吹き、店員さんへの態度も、周りが不愉快になるレベルを超えていた自称売れっ子マナー講師がいた。
彼は「企業での研修が忙しくて」を連発していた。

マナーとは、相手への礼儀のことだと思う。

それは、相手を敬い、不愉快なおもいをさせないことが基になるはず。

ごますりや忖度が基になる、謎マナーは謎である。
そして、マナーのないマナー講師はもっと謎である。




追記・・・・・
本文でも書いているとおり、マナーとは、相手への礼儀だと思う。
そのうえで、マナーは茶道のように合理的であるべきだと思うし、マナーの目指すべき頂点は、「美しい所作」だと思う。

コラムも配信中!メールマガジンの登録はこちら