ロンバケ

【 -第240回- 2021年4月5日号】





1981年3月21日 80年代の邦楽史上、最も有名なアルバムが発表されました。
大滝詠一 「A LONG VACATION」
通称 ロンバケ
全10曲が収録されたアルバムです。 1曲目の「君は天然色」他、何曲も色々なCM曲となっているので、世代を問わず誰もが、アルバム収録曲を聞いたことがあるはずです。
大滝詠一やロンバケについては、ほんとうに多くの記事がありますので、知らない人はググってください。

81年の夏は、家でロンバケ。街に出てもロンバケ。海に行ってもロンバケ。 どこに行ってもロンバケだらけ。
ロンバケは、ジワっと湿度感のある70年代後半にピリオドをうって、明るい80年代の はじまりを象徴するようなアルバムでした。

一口に80年代と言っても前半、中頃、後半ではファッションもカルチャーもぜんぜん違います。

80年代、私は高校生、大学生、社会人として通過しました。
1981年、私は高校2年生。 影響を受けやすいド真ん中の年頃に大ヒットしたアルバムです。

そこで、本題に入りますが、ロンバケの40周年記念盤がソニーミュージックから発売されたのです。
完全生産限定盤ボックス 金25,300円也 CD、ブルーレイ、アナログレコード、カセットテープ他が入っているようです。 もう、気になってしょうがないんです。
買うか、買わないか...。
金額的な問題はさておき、私は昔、聴いていた音楽は聴かないと決めています。 特によく聴いていた曲は聞かない。 過去の出来事や風景を思い出して感傷的になるのが、イヤなのです。
だから、音楽は最新のもの。もしくは、以前は聴いていなかった音楽だけを聴く。
ところが、最近はやたらと80年代のファッションや音楽がもてはやされています。 歳をとったせいか、「昔を懐かしむ」のもアリかなどとおもう自分もいる。
そんな時期に40周年記念盤発売です。 また、今回40周年記念盤の発売を記念して「コラボレーション・ポスター」が製作されました。

アーティストは本秀康、久米田康治、江口寿史、わたせせいぞうの4名です。
そもそも永井博による、ロンバケのジャケット画は、あまりに有名です。 80年代の2大アーティストは、永井博と鈴木英人。 大滝詠一が永井博。
山下達郎が鈴木英人。

当時の私は、鈴木英人派でした。「FOR YOU」のアルバムを含め、鮮やかな色彩でアメリカのロードサイド風景が描かれた作風に憧れたもんです。
雑誌「FM STATION」付録の鈴木英人のカセットインデックスを山下達郎のカセットケースに差し込んでいたことを思い出します。

ところが今、永井博のジャケットを見直すと、シンプルな構図と色彩の中から滲み出る奥深さが心に染みてきます。 夏目漱石は大人になって読んで理解するのと同じように、永井博のすごさは高校生の私にはわかりませんでした。
「コラボレーション・ポスター」は永井博と4名のコラボですから、皆それぞれ素晴らしいこと間違いありません。
個人的に最もささったのは江口寿史とのコラボ・ポスター。
81年の時代感と、やはり江口寿史の描く女の子は、文句なしにかわいい。
しかも、今回は女の子(?)が後ろ姿でロンバケのジャケットを手に持っている。 私たち世代には、涙もんです。
わたせせいぞうも気になるのですが、80年代中頃から後半のバブル感が強くなってしまいます。
それにしても、さすがソニーミュージックです。 私たち世代の琴線に触れるモノやコトをわかっています。
たぶん、買ってしまうだろうな。

最後になりますが、洋楽から音楽を聴き始めた人は、メロディー重視で歌詞をかみしめながら曲を聴かなかったようにおもいます。 そんな私も、あらためて厚みのある演奏と「恋するカレン」の歌詞に泣いています。 松本隆すごい!
3月21日から大滝詠一の楽曲がサブスクで解禁されました。




追記・・・・・
結局、ロンバケの40周年記念盤は買いませんでした。
おそらく、10年後に50周年盤が大々的に出るでしょうから、10年待ちます。

もっぱら、スポティファイで大滝詠一の名曲を聞いていますが、音質がクリアすぎて、、、
やっぱりレコードのざわざわ感が大滝詠一っぽいと感じています。

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