空間投資
不動産(マンション)投資を考えてみる 第1回 - 第2回 - 第3回 - 第4回 - 第5回 - 第6回 - 第7回 - 第8回 - 第9回 - 第10回
第1回 不動産(マンション)投資って、どうですか
みなさん、「投資」という言葉から連想するイメージって何ですか。
ポジティブなところでは、「お金持ち」「資産家」「大人」
ネガティブなところでは「うさんくさい」「危険」「嫌な感じ」
ってところでしょうか。
本屋に行けば、さまざまな投資に関連した書籍がたくさんあります。
もちろん、不動産投資についても不動産のプロから
一般の人が書いた「こうやって私は大家さんになりました」
といったようなハウツー本がたくさん並んでいます。
実のところ、私はこのような不動産投資についての本を
購入したことがありません。(立読み程度はしていますが・・・)
なぜなら、つまらないからです。
あまりに当たり前のことを大げさに書いてあったり。
不安をあおった挙句に安心をさせたり。
不動産投資だけであたかも裕福な生活が送れるように
書いてあったり。と、あまりにステレオタイプのことが
多く書かれているような気がします。
そこで、私の体験を基に、
私なりの不動産投資についてお話しをしたいと思います。
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【320万円のワンルームマンションから】
私は11年前に初めてワンルームマンションを裁判所の競売で
320万円で購入しました。(そのワンルームマンションは現在も
賃料65,000円で賃貸しています。)
それから現在までに
ワンルーム・1LDKを4世帯。
2DK・2LDKを4世帯。
店舗を4テナント。
購入しました。
購入した不動産は裁判所の競売で取得したものが1物件、
自宅として購入した物件が1物件(自宅引越しに際して売却せず
賃貸にした。)
その他の物件は通常の不動産市場から購入しています。
確かに私は不動産・建築業界の仕事をしていますので、
他の業界の人たちより不動産に関する 情報量、目利きなど
優位なところはありますが、基本的に物件を探すネタは
それほど変わりはありません。
また、不動産業界の人間は「お得物件」に頻繁に遭遇して、 「おいしいところ」を取っていると思っている方。それは間違いです。 誰が買っても“いい物件”は値段が高いですし、人気もあります。
それに、自分の不動産投資(いい物件を見つける)のために不動産業界で働いている人は私の知っている限り、いません。
ただ、「仕事として不動産業界にいる」というのが実状です。ですらか不動産業界で働いている優位性などはないと思ってください。
【株にも投資しました】
最初にワンルームマンションを購入した当時、株への投資も始めました
最初は2銘柄に約300万円ほどの投資だったように記憶しています。
投資先については、今ほどインターネットなどからの情報もありませんでしたから、四季報などの書籍や新聞などから自分なりに選んで購入しました。
日本経済新聞は社会人になった時から毎日読んでいましたが、株式相場のページは素通りでした。
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ところが、株購入後は、毎日投資先の銘柄の株価チェックから1日が始まります。最初は「なんか経済の勉強になるなぁー」と興味深く、楽しみにしていましたが、そのうち、「株価が上がった、下がった」と気にしている自分に嫌気がさしてきました。
ウォーレン・バフェットのように “優良銘柄を長くもち続ける投資哲学”ならそのようなこともないのかもしれませんが、残念ながら、私には無理です。それに、株の場合、相場の上下が頻繁にわかるために日常業務にも支障がきたす気がしてきました。
結局、半年ほどで株はすべて手放しました。
■本業(本職)あっての投資なので
頻繁に損益がわかる投資は私には合わない。
■ 換金性(すぐに売り買いできる)投資は現金化しやすい反面、
意思の弱い私には現金化して、贅沢にお金を使ってしまいそう。
おおまかには、この2点の理由から株への投資は止めましたが、そのまま続けていたら、もしかしたら、不動産へ投資するより資産(利益)は得ることができたかもしれません。
しかし、自分にとって株への投資は向いていないと今でも思っています。(もちろん、為替相場、先物取引、その他もろもろの投資も私には無理です)
そういう訳で私には不動産投資が合っていると思っています。
(本当はどうだかわかりませんが、合っていると思う、
思い込みが大切なハズです。)
次回はマンション(不動産)投資の特徴を考えていきます。