

朝、窓を開けると、ほのかに潮の香りを含んだ風が室内を抜けていく。
遠くから聞こえる波の音は、逗子の海がすぐそばにあることを静かに知らせてくれる。
逗子市新宿一丁目。
逗子海岸と街との距離が程よく保たれたこの一帯は、賑わいと静けさが穏やかに共存する住環境である。
夏の海水浴シーズンを過ぎれば、浜辺は驚くほど落ち着きを取り戻し、朝夕には散歩を楽しむ地元の人々の姿が見られる。

季節ごとに表情を変える海と空は、日々の暮らしに静かなリズムを与えてくれる。
逗子という街は、湘南の中でもとりわけ「住むこと」を意識して成熟してきた土地である。
相模湾に面した開放的な海岸線と、背後に控える緑豊かな丘陵。
自然に恵まれながらも、JR横須賀線「逗子」駅、京急「逗子・葉山」駅を通じて
都心へのアクセスを確保している点が、この街の大きな特長である。
「リゾートでありながら、生活の拠点として成立する」
これこそが逗子が長く愛されてきた理由である。
1998年5月竣工、鉄筋コンクリート造の地上5階建、総戸数約33戸のレジデンス。
過度な主張は抑えられた外観。
海辺の住宅地にふさわしい穏やかな佇まい。
空と光を遮らないスケール感がこの土地の開放感を損なわない。



専有面積も約65㎡〜100㎡超まで多様である。
家族構成やライフステージに応じた選択が可能であり、ゆったりとしたセカンドライフにも対応ができる柔軟性。
永住を見据えた住まいとしての懐の深さが感じられる。
華美さも大事だが、日々の使いやすさと安心感を重視した構成というのは、実直な住まいづくりの姿勢を感じさせる。
そしてこの実直さというのは、ヴィンテージとして熟していく上で、実に大切なファクターである。


ここで暮らすことで得られるのは、単なる「海の近さ」ではない。
朝の浜辺を歩き、波の音を聞きながら一日を始めること。
夕暮れには空と海が溶け合う色彩を眺め、静かに一日を終えること。
そんな時間の積み重ねが、暮らしそのものを豊かにしていく。


逗子という町が持つ「穏やかさ」「自然との距離感」「暮らしやすさ」を、そのまま形にしたといっても過言ではない。
海辺の情景を日常に抱きながら、肩肘張らずに、永く住み続ける。
ここには、逗子らしい時間の流れが静かに息づいている。














