第4回テーマ 【 トイレドアのお話し 】
2021年3月15日 第 486 号 掲載
毎日お世話になっているトイレのドア
便座に座って眺めても、特にトキメキはないですが
実はいろいろ考えられています。
まずはじめに、一般家庭のトイレドアの場合
廊下側に開く、通称外開きとなっています。
これは、万一トイレ中で人が倒れた場合
内側に開くと助けられないためです。
また、トイレには必ず鍵があります。
これまたトイレ内で有事が発生した場合には、
一般的なトイレドアでは外側から
開閉できる部分があります。形状はマイナスの
形をしていてドライバーなどで簡単に解錠できます。
もしかしたら、こんなお話ししても
開け放しで使っている方も
意外にいるような気もします。
私が実際に担当した、一人暮らしの女性の
家の設計でトイレのドアはなしで
暮らせる間取り希望した方もおりました。
このトイレドアなしの家には、
後日談がありまして、、、
順調に暮らしていたある日
家具の模様変えをしてから
いつも通りに、トイレに座り
使用していました。
そのタイミングで
玄関からピンポーンとベルがなり
顔なじみのクリーニング屋さんが
鍵のかけていなかった玄関ドアをあけて
こんにちはーと、、、
キャー!、悲鳴、、、見ないで、、、
となったのです。
もちろんクリーニング屋さんが室内に
入って来たわけではないです。
当然、玄関からはトイレは
見えない場所につくってあります。
では、どうしてキャーとなってしまったか
それは、部屋の模様替えで
大きな鏡を部屋の奥に置いてしまったのです。
玄関からちょっとした角度でトイレが
丸見えになっていたのです。
ということで、
トイレにドアが必要かどうかは
暮らし方次第ですね。
春になり季節も良くなってきましたが
トイレのドアはきちんと閉めて使用した方が
良さそうです。
トイレドアには、この他にも
灯りの確認のための部分、換気のためのガラリ
ドア下に1cm程の隙間がつくってあったりと
まだまだ工夫されている話しはあるのですが
今日はこのあたりで、、、