第8回テーマ 【 建築設計にかかせないCAD 】
2021年5月31日 第496号 掲載
設計している同業者に会った時に、相手の利用している建築CADソフトを尋ねれば
だいたいどんな事務所か想像することができます。
たとえば、弊社で使用しているCADソフトはVectorWorksというソフトになります。
MacintoshのPCで使えるCADがない時代に、
初めてMacintosh版として開発された2次元、3次元ができるCADソフト
現在はWindows版のも販売されていますが
当初からのMacintosh(Apple)ユーザーが多いことから
このベクターワークスを使用している事務所は、
だいたいデザイン重視系の事務所だと想像できます。
1ライセンス434,500円(税込)と高いので、きちんとデザイン料いただける事務所でないと
バージョンアップして使い続けていくのも大変ソフトです。
CADで世界的にいちばん有名なのはAutoCADソフト。
建築、機械、電気制御設計などにも使用でき、2次元から3次元まで制作可能です。
1年と3年契約のサブスクリプションでの利用可能です。
ゼネコンや大手から中小建築設計事務所まで幅広く使用されていることから
他のソフトを使用していても、このAutoCADのデータを基本に入出力をできる
DXF形式のデータ変換できるものがほとんどなのです。
また、多分日本の半分くらいの自営の設計者などが利用していると思われる
Windows版のみ、無料のJW-CADソフトもあります。
この他には、工務店などがよく使用しているアーキトレンドというソフトは、
間取りや屋根などの基本データから瞬時に3Dモデルを作成し、
各種図面や書類・建築CGパースなどを一気通貫で作成する建築CADソフトなども使われています。
CADは、図面を描くソフトですが、プレゼンテーションに使うCGソフト、
製造過程や材料などデータも入力しながら進めるBIMソフト、
仮想空間をつくるxR(AR,VR,MR)のソフトなどへ変化と進化し続けていますので
今後5Gの普及とともにxRがおもしろいことになりそうです
わたしも自分の年齢にかかわらず来年までには、仮想空間の設計の世界に取り組むつもりです。