第10回テーマ  【 下水道 】

2021年6月14日 第498号 掲載

今回は、素敵な住まいの裏側のお話しです。

下水道とはご家庭や会社などの台所
お風呂、トイレや洗面所などで使われた
生活雑排水(汚水)を下水道処理場まで流し込み
きれいにして海や川へ戻すものです。

しかし、考えたら毎日大量の生活排水を
遠く離れた下水道処理場まで運び
どうやって汚れた水をきれいな水に
処理しているのでしょうか。

水道の排水は地中に埋設された
下水道管に非常にわずかな高低差の
勾配をつけて、高いところから低いところへ
自然の流れで運んでいます。

どのくらいわずかな勾配とういうと
パイプや管の太さによるのですが
建物の中でも1mの長さで、わずか2cmから
3cm程度の傾きです。

でも、さすがに遠くの下水処理場まで
自然勾配だけではとても深くなってしまうので
途中にポンプ場があり、圧力でくみ上げられ
流れが管理されています。

そんな管は、どこにあるかというと
道路のマンホールの蓋の下に流れています。

最近では、マンホールの蓋のデザインが
注目され、ご当地の絵柄も楽しく
カラーの蓋などあり、蓋の写真撮影して集める
マニアもいますがその下には
大量の生活排水ががんばって流れています。

こういった都市設備のありがたさは
災害時などにほんとうに実感します。

昨年は、コロナ渦で手洗いを石けんなどの
排水がどれほど多く増えて流れたか
とても気になります。

コロナが終息したら、
旅行もしたいですが
日々お世話になり続けている
下水道処理センターへ見学に
行ってみようと思います。

今回は、素敵な住まいの
裏側のお話しでした。