第13回テーマ  【 暮らしと湿度のお話し 】

2021年7月26日 第504号 掲載

台風も近づき、夏本番です。

この蒸し暑い高湿度なんとかしたいです。
窓の外には、簾やゴーヤ栽培等々
日射対策は工夫されてる方も多いですが
部屋の中を快適な湿度にするには
容易ではありません。

エアコンも、快適湿度まですると
冷えすぎてしまったり
冷房だけでは、湿度もコンロールしにくいです。

梅雨から夏にかけては
浴室の黒カビが発生してきます。ことしも長梅雨で
苦労された方も多いかと思われます。

なるべく機械には頼りたくないのですが
この季節は、もうエアコン同様に我慢せずに
除湿機の利用をお勧めします。

できれば、2階建てのお宅でしたら
各階に1台づつ、売りたくなるほど
お水が溜まります。

自然素材を活用したお宅では
無垢のフローリングや、漆喰や珪藻土の壁
エコカラットという吸湿効果のあるタイル
すべてが湿度を下げてくれますが
この時期は、やはり限界があります。

無垢フローリングの場合の問題例では
床材が1枚あたり湿度を溜め込み0.3mmふくらむと
目地の隙間がなくなります。そしてそれを越えて
湿度を溜め込み、となりの和室との間仕切り壁が
フローリングの膨張に押され、畳の表面のござが
持ち上がった事例もありました。

マンションの1階で、エアコンは
設置されていましたが使用されていませんでした。
運転していただくとすぐに直りました。

最近のニュースでは、毎年記録的なという言葉が
日常茶飯事になってきています。
備えあれば憂い無し、毎日の暮らし方も
時代とともに見直していくことも大事かと思います。
今日は暮らしと湿度のお話でした。