第38回テーマ 【 先々、夫婦だけで住む『平屋』暮らしとは? 】

-2022年8月8日 第554号 掲載-

最近、完成した2軒ですが
20代、30代の方ご夫婦共働きでした。

どちらの方も、将来1階だけでも
暮らせるように間取りを
整えるのがご希望でした。

1階だけで暮らすには、平屋の様な
ことになるのですが、階段と2階に子ども部屋と
トイレはつくるのですが、どうしてもコスト効率の良い
総2階にはならず、1階の方が大きくなります。
理由は、基礎や屋根の工事面積が大きくなるのが
コストに反映されます。

1階には、玄関ーLDKー洗面浴室ー寝室にもできる
もう一部屋と洗面脱衣から続くファミリークローゼット
廊下とトイレになっています。

必要面積としては、1階で
25坪くらいになります。

2階は、子供数がまだ未定なので
仕切りのない小さなめな子ども部屋と
リモート書斎程度に最小限にしておきます。

お盆に実家に帰省されると
昔のまま、2階にご自分の部屋や
ご兄弟の部屋が使わずにまだある方も
多いのではないでしょうか。

多くのご両親が、2階への行き来も少なくなり
雨戸の開け閉めもやっとの時代ですね。

理想は、使わなくなった2階を
減築してしまうのが
メンテナンス部分も少なくなり
建物も軽くなり良いのですが
実際には、これがなかなか出来ないです。

減築は、建築確認申請は不要なものの
住んでいるの2階を壊すとなると
1階は住んでいますので、雨風を工事期間
防ぐのはかなりの難題です。
工事会社もやりたがらないです。

弊社でも過去20年で、1軒しか
減築はありません。構造フレームだけにして
引越ししての大規模な工事になりました。

敷地により、1階の採光が不利で
2階リビングダイニングの方が良い場合も
ありますが、これから新築をお考えの方は
まずは平屋暮らし想定プラスα2階で
考えていくのはいかがでしょうか。

土地が高騰していて、なかなか
広い敷地を新規購入は難しいですが
今日は、間取りのお話しでした。