第41回テーマ 【 マンションの歴史 】

-2022年9月12日 第558号 掲載-

こんにちは、1964(昭和39年)年生まれの私。

ちょうど第一次マンションブームと呼ばれた
東京オリンピック前年の1963年から1964年となり
マンションの誕生と時代背景が
自身の生きてきた時代そのものになります。

建物1棟の所有から、各部屋ごとの
区分所有法ができたのが1962年(昭和37年)

それに伴い、住宅ローンを利用した
購入も可能になった時期です。

都内では、すでに秀和レジデンスや
原宿のコープオリンピアなど
当時ですでにエレベーター付きの億ションから
高所得者向けの豪華マンションが
誕生していた。

横浜の郊外で、木造の小さな平家に住んでいた
私などには、その当時に屋上にプールがあり
セントラル空調のついているマンションなど
想像すら出来なかった。

東京オリンピック開催後は、売れ残りが出て
マンションは暗黒の売れない時代もあったが
1968年(昭和43年)第2次マンションブーム
高級マンションから大衆化路線にシフト
されていく。

1970年(昭和45年)住宅金融公庫融資制度はじまり

郊外に住む、わたしの周りでも
ようやく幼稚園頃に、近所に4~5階建ての
大きな団地が里山を切り崩して出来ていた。

1968年に起きた十勝沖地震を踏まえ
1971年(昭和46年)の建築基準法施行令の改正
鉄筋コンクリート造のせん断補強基準の
強化が図られました。

この期を堺に1971年以前「旧耐震」
それ以後「新耐震」基準の構造と呼ばれています。

1980年代のバブル時代、地価が高騰して
都心やその周辺のマンション価格が値上がり
平均的な会社員では手が届かなくなったため
マンション立地はどんどん郊外化しました

1988年には、埼玉にエルザタワー55階建て竣工
2000年に入り、都心を中心に超高層マンション
タワーマンションがどんどん増加していきます。

これからも名物マンションが出てくると思いますが
第1次マンションブーム世代としては
昭和の古いマンションの中でも、
その魅力を失わず素敵に暮らされてマンションに
より注目していきたいとなと思っています。