第53回テーマ 【 リノベーションは、土曜日の現場事情 】
-2023年3月27日 第585号-
長い間、建築業界では
土曜日と祝日は、あたりまえの様に
工事しておりました。
しかし、、、
コロナ騒動を機に、すっかり終焉を
迎える風潮です。
なにぶん、工事ですので
資材の運び入れ、解体や取付の騒音など
思えば、誰もが1日でも早く終わらしたいです。
工事時間も、朝8時~夕方5時までが
準備や片付けの時間も含めて、上記の時間内に
終わりにしてほしい近隣の要請が多くなっています。
これらの状況に至るまでには
私が感じるいくつかの要因がありました。
4つほど、ご紹介します。
まず一つ目は、コロナでの在宅勤務者の増加です。
どこの現場の周辺でもいらっしゃり、建築業界で
いつも現場に出歩いている身からすると
ビックリする程多いです。こうなると平日でも
工事の騒音困るようになる中、土曜日の作業なんて駄目ですね。
そして、高齢化社会、こちらも
どこの現場周辺でも、現役時代に活躍されていた方々が
引退され、近隣の監視役の様な方がいらっしゃいます。
会社に行っていたころは、高度経済成長で
そこらじゅうで工事して自宅周辺は気にならなかった方も
変わりました、こうなってくると土曜日の作業は
やりにくく駄目ですね。
さらに、大工さんの高齢化で65歳以上も多く
引退の時期に向かっている中、少ない若い職人さんは
土日は、こども一緒に普通にキャンプなどに
家族サービスで行きたい世代となっています。
やはり土曜日の作業は減っています。
さいごに、現場を仕切る現場監督さん
こちらも、こどもの頃から土日祝日は
お休みで育った世代です。今では人気のない
職種となってしまい、資材の運ぶ問屋さんも
土曜は、ほとんどお休みになっています。
このような世の中の流れは避けれないので
どうしても、これから工期は長めに
なっていくと感じています。
無垢フローリング張る作業や
壁の漆喰を塗る左官仕上げなどは
時間をかけてする作業は
工期の短縮は難しい部類となります。
しかしながら、建築DXやAIなど
革新的な進歩期待されますが
もしも工事現場が、無音!で出来るようになったら
3Dプリント住宅のように、ものすごく早く
工事が終わる日も来るかもしれませんね。
本日のコラムは
日々、変わりゆく時代を感じてる
雑感でした。