第56回テーマ 【 家の敷地 障害物事例のお話し 】
-2023年5月8日 第591号-
今回は、家を建てようとする敷地にかかわる
障害物の事例を3つほど、ご紹介します。
事例1.(ゴミ集積場)
分譲地などで、長らく空地になっていた
敷地では、その敷地の前が町内のゴミ置場に
なっていました。
その土地を購入し建物を計画していくと、
どうしてもゴミ置場の場所が駐車場の出入口になり
移動をお願いするケースがありました。
このような場合には、まずはゴミ収集している
清掃局に出向き、収集時に事故等おきにくい移動先を
相談して、あわせて自治会へ相談の上調整していきます。
地域により、回収方法が異なりますが
その後の近隣とのおつきあいもありますので
十分な説明と近隣の方のご協力が必要です。
事例2.(電柱、町内看板、道路標識)
購入した敷地に建物を計画していくと
やはり、どうしても電柱や、町内会の掲示板
道路標識などがかぶってしまうこともあります。
移設相談は、電柱は持ち主が、東京電力か
NTTか電柱に貼ったある番号で確認して連絡します。
電柱は、前後の電柱との位置関係により
東京電力で周辺設備の確認し、近隣との調整も入りますので
希望の位置へ移動できるかも含め数ヶ月かかります。
電柱を建てる道路の下には上下水道・ガス管もあり
干渉しないかも検討が必要です。
道路標識は、警察になりますがこちらも
どうしても安全上必要な位置もありますので
最寄りの警察署と調整が必要となります。
気になる費用ですが、事前相談での確認になります。
事例3.(埋蔵文化材)
土地に埋蔵されている文化財(主に遺跡といわれている場所)
敷地が埋蔵文化財包蔵地に指定されていた場所の例
50cm以上基礎などで掘る場合に、
調査が必要となった例をご紹介しいます。
鎌倉や逗子などでは、個人による住宅建設の場合は
調査費用等の個人負担は私が関わった場所ではなかったです。
ただし調査期間については、事例では逗子で竪穴式住居跡が
あまりにも綺麗に出まして、急遽教育委員会が
最寄りの小学校の生徒を含め近隣に見学会を開いたりして
建物の着工までに時間を要しました。
その他、他県でしたが企業が購入した敷地内に
古墳がありその調査は、すべて企業負担で発掘費用の他に
調査後の報告書の作成費用まですべて負担でした。
もちろん、発掘された勾玉等の貴重な出土品は
町に寄贈となり、費用負担した会社名が小さく入り
展示されてました。
敷地にまつわるお話しは
それぞれに歴史があり、時代とともに
変わっていくのですが、
今回は、建築計画から障害物に関する
事前調整などのお話しでした。
ご参考になれば幸いです。