第60回テーマ 【 無暖房住宅に挑戦 】
-2023年7月3日 第599号-
そろそろ、梅雨明けか?
夏の様に暑い今日この頃ですが
本日のコラムは、無暖房住宅に挑戦です。
弊社でお世話になっている
東北出身の大工さんが、
この冬までに、2階建てのご自宅を
平家に減築し、60代ご夫婦での住まいを
無暖房目指すリノベーションに挑戦します。
大工さんは、ご夫婦で東北出身なんですが
現在の住まわれている一軒家は
中古で購入され、築40年超えです。
東北に比べれば、関東の方が
寒くはないはずでしたが
40年前は、省エネなんて意識した
性能の良い建材など、ほとんど無い時代
横浜に住んでも寒い家だったんです。
さて、無暖房住宅と言っても
定義はいろいろあるようですが
概ね、室温を15度に保てるのが目安みたいです。
熱源は、昼間の太陽や人からの体温に
家電などから得られる熱も含まれている
考えのようです。
私個人的な見解としては
そんな凄い希望を叶えるためには
ざっくり壁の厚さが50cm程度で
中身が断熱材パンパンイメージですが
木造で、横浜あたりの高い土地では
そんな厚さの壁の家は、なかなか
出来るもんじゃありません。
そこで、今回の計画では
耐震性も向上させるために
既存の外周壁の内側にもう一回
壁をぐるっとまわし、壁の厚みを
2倍にし、さらにその壁の外側に
付加断熱を追加していく工事を
大工さんが自身の家で行います。
簡単に説明すると
今の家の内側に、もう一回
家をつくり、もとの外側の壁ともに
気密性、耐震性、断熱性の
向上を目指すものです。
子供達も成長されて
広い家や2階はもう必要がない
ですからね。平家は羨ましいです。
今回、弊社では大工さんご夫婦が
60代、快適に住める家になるように
いま弊社で、リノベーションでの
省エネ計算や構造計算などおこない
ご協力させていただいております。
最近は、この様な
定年前後の方や終の棲家として
60代、70代、80代の方の
高性能なフルリノベーションや
新築のご相談が多くなりました。
ご参考まで