第67回テーマ 【 この先、省エネ住宅の義務化の話 】
2023年10月30日 第613号 掲載
今月、横浜市建築局住宅政策課が推進する
よこはま 健康・省エネ住宅 技術講習会を
オンラインで受講し、修了考査を受けました。
2025年4月から、新築住宅が
一定基準(省エネ等級4)以上の
省エネの住宅の審査がはじまり建設が義務化されます。
すでに、今年の住宅ローン減税を受ける予定の方は
それなりの断熱化された住宅でないと、金利や
減税のメリットが享受できないようになってきています。
来年あたりは、まだ変わり目で
この性能を満たす家は、設計上だけでなく
確実施工された証明書が、確定申告に必要なので
ビルダーや税理士に、広くまだ理解されていなかったことから
これから迎える確定申告は混乱が予想されているそうです。
2025年で義務化されると上記の証明書は不要となるのですが
実は、断熱基準(省エネ等級4)は性能的には
十分に暖かくなる住宅とは言えるレベルではない
ことはわかっています。
そこで、今回講習を受けた横浜市の政策の内容は
その上の省エネ等級6や省エネ等級7の家を設計できるようになり
建設を普及させ、ヒートショックなどなくし
横浜の住まいは、省エネで健康な暮らしを目指す
目標に実施されています。
具体的には、今の一般的な木造住宅の壁の中に充填できる
断熱材では、省エネ等級6までが限界で
省エネ等級7を目指すには、壁の外側にさらに付加断熱を
設置しないとクリアできないレベルです。
当然、工事費も上昇しますし、メーカーも省エネでない
窓や玄関ドアなどの安い商品は、減少していくと思われます。
省エネ等級6や7の家は、設計者も施工者も
かなり勉強して取り組まないと簡単にできるものでは
いまのところない状況です。
来年は、建設労働者の残業時間規制や
その先の、木造も構造計算の義務化など
あと数年は、大きな変化の節目になりそうです。