第66回テーマ 【 栗拾い 】
2023年10月17日 第611号 掲載
我が家の裏山
崖事情、、、
我が家は、背後の山の緑に向かって
リビングから、四季の移り変わりの眺めを
楽しめる様に造ってあります。
コロナ渦で、自宅にいる時間も増えたので
山の下草は、最近はとてもきれいに
刈り込んでいました。
そんな労力が、秋に報われました。
大きな1本の栗の木から
たくさんのイガがついたクリの実が
我が家に向かって、転げ落ちてくるのです。
草がボウボウのころは、どこにクリが
落ちているかも見えなかったのに
なんと有り難いことでしょう。
以前、お手製でつくった竹のトングで
拾い集めたら、コンクリートの土間の上に
ひろげて、長靴でクリの実を踏みつぶして
かわいい実を取り出します。
それを、今度はバケツに水を張り
放り込みます。浮いた栗は中身が
スカスカなので処分します。
あとは、山クリですので
クリ虫が、あちこちから顔を出し
そちらも処分。
よーく洗って、もう一度クリの実に
穴が空いていないか選別し
残ったクリを茹でます。
茹でた栗をテーブルの上にひろげたら
ナイフでひとつずつ皮をむき
ようやく食べられるころには
その数も、だいぶ少なくなってしまいました。
自分で拾って美味しく味わう
道のりがこんなにも長い。
こんな我が家の暮らしですが
季節をかじられる自然からの恵みは
ありがたいと実感し美味しくいただきました。