第72回テーマ 【 シンプルな空間に異なる文化の要素を融合 】

2024年1月16日 第623号 掲載

今年の、弊社年賀状は室内写真です。

それは、弊社事務所ドアを開けたところの写真です。

イメージをお伝えすると、古いコンクリート打放しの
シンプルな空間に、椅子1脚とキャビネットのまわりには
植物とスタンド照明に旅の記憶を思い出す像で構成されています。
クラシックを越えたレトロにも感じる
年賀状写真となりました。

もう少し詳しく書くと
古いコンクリート打放しの空間は、もと倉庫。
電気配線などの金属素材の配管も露出しています。

床は、木のフローリング
それは、古い足場板を再生したもので
ペンキの染みあとなども残っています。

そこに、一人掛けの表面が布製のソファが
新しい椅子が1脚、中央に佇むように
鎮座しています。

キャビネットは、小ぶりスチール製。
インダストリアルな素材は、錆びや無機質な
金網の質感が心くすぐられます。

キャビネットの上には、スタンド照明が
やわらかさを灯す読書灯として置いてあり
そのまわりには、アメリカンヴィンテージの
クルマのミニカーや、バンコクの旅でみつけた
仏像など、スタッフみんなの思い出の品が置かれています。

それらを、大きく包みこむように
エバーフレッシュの観葉植物があり
夕方には、葉がとじる動的な変化も楽しめるグリーンが
来客をお待ちしています。

それら一見すると、組みあわせに根拠はなく
素材も年代も文化の違いがあるけれど
融合して楽しめることに落ち着きを感じます。

今年も、この写真のように
シンプルな空間に、クラッシックやレトロにも敬意を表し
新しい物との融合した不思議な魅力を
建築スタイルに注入しています。

どうぞよろしくお願いします。