第77回テーマ 【 不適切も、ほどほどに 】
2024年3月25日 第633号 掲載
今日は、テレビなんか見ない!
という方には、恐縮ですが
TVドラマ
「不適切にもほどがある!」 見て
感じたことを書かせていただきます。
1986年(昭和61年)に生きる
主人公の中学校の体育教師で野球部顧問の
阿部サダヲが演じる、小川市郎。
昭和の時代、教室や職員室で
もくもくと煙るほど、タバコを吸いまくっている
野球部の指導では、練習中は水を飲むことを禁止や
連帯責任で、ケツバットとか、やりたい放題。
時代背景としては、1986年といえば
富士フイルムが世界初のレンズ付きフィルムカメラ
「写ルンです」を発売した年です。
わたしの様に、この年代を生きて来た人は
懐かしく。それ以降の人にとっては
信じがたい価値観の世界だと思います。
そんな主人公の小川市郎(体育教師)が、
ひょんなことから 2024年
令和の時代へ、タイムスリップ。
小川市郎は、コンプライアンス概念のなかった
昭和の価値観のまま、パワハラ、セクハラが問われる
現代の令和の人々に絡んでいく。
その違和感が、現代の日本人の変容ぶりを
客観的に見ることができ、実におもしろく
今の価値観を改めて考えさせられるドラマです。
そんな時代を、建築業で考えてみると
いまだに変わらない昭和の様な価値観は多いです。
学生時代は、土日祝日はお休みで育っても
建築業に入れば、土曜、祝日は、働いてあたりまえ
工期がなければ、残業して働いてあたりまえ。
他にも、「ケガと弁当は自分持ち」って
言葉を聞いた事はありますか?
今の世代の人や、建築業以外の人は
聞いた事は無いでしょう。
この言葉も、いろいろ注意しろという
深い意味もありますが、いまは理解するのは
難しい時代ですから結果として、人手不足は当たり前
外国人労働者も、当たり前の建築業の状況です。
しかしこの先も、街には『大工さん』必要です。
現在、能登半島でも深刻な問題となっている様です。
Youtubuですが、『大工の正やん』とういう
動画チャネル登録者数、70万人越えの
人気サイトを、ご存じですか、、、
数々の大工作業を、動画で紹介していて
昭和な大工さんの日常としての仕事と魅力満載です。
大工の正やんは、東京大学の授業にも呼ばれ
紹介されたりもしています。
動画という配信手段ですが、この業界の
人の手作業から感じる魅力は、時代を超えて
記録としても残り、素晴らしいと思います。
昭和の価値観や令和の感知感が入り乱れる中でも
この建築業が魅力あるものへ、わたしも諦めず
がんばって行きたいと思います。
(最後、根性論ですみません 笑)