第86回テーマ 【 22年間、開かずの玄関ドアを開ける 】

2024年8月6日 第656号 掲載

先日、群馬県嬬恋村へ
『相続別荘、どうする!?』問題の相談で
まずは建物の状況確認に、出張料をいただき
お客様とその親類の方ともども
一緒に現地に行ってきました。

最初に、このお話しを聞いた時は
その方の友人1名が近年移住し
古い別荘を複数購入し、リノベを楽しまれ
もうひとりは、現地でキャベツ農家へ
嫁がれているから、現地に精通した
先人の協力者もいるとのことで
まずは、見に行こうとなりました。

現地へ行く前に
私からの、最初の質問は、、、

『最後に別荘に行ったのは、いつですか?』
と私が尋ねました、、、

『うーんいつだろう?』
『うーん、たぶん、2002年?』

私、『えっ それって22年』
経ってますよね、、、

横に小川が流れていて
湿度も高そうな、別荘地で
木造平屋、22年開かずに放置していたら
もはや、朽ちてそうな嫌な予感。

そこから、当日の持ち物の想定です。

まず、忘れちゃいけないのが鍵です。

その後の修繕を想定して
工事業者が下見に入れる様に
キーボックスも購入してもらいました。

電気、水道はすでに切っているので
ヘッドライトは必須でしょう。

通水の確認したいので、バルブが
開けられるような道具

屋根や天井裏も確認できる様に脚立に
ドライバーにハンマーにバールに
手袋にマスクに厚底の靴に延長コード

虫除けスプレー、殺虫剤など

ほぼほぼ探検隊みたいな様相での
出発となりました。

当日は、現地近くでお客様の
友人も合流し、いざ別荘へ

当時は家族で、かなり利用されていて
楽しかった思い出が詰まった場所へは
意外や、すんなりと到着。

確かに、お向かいの別荘も背後の別荘も
近年きれいにされて使われている様子。

その間にある赤い屋根の高基礎の別荘でした。

あー、外観からすでに倒木が建物を直撃してる
ぐるりと囲んでいただろうと思われる
ウッドデッキが崩れ落ちた橋の様な光景。

玄関ドアへ辿り着くために、まずは
崩れたデッキ材で、足場づくり

ようやく玄関ドアへ鍵を差し込み
まわしても、容易には開いてくれない。
力づくでコジ開け、中をチラ見、、、

雨戸はすべて閉まっているから
当然、真っ暗。

なんか、いない?
なんか動物の死体とかない?
床が抜け落ちない?

不安MAXの中、私が先頭で
みんな靴のまま突入。

とにかく、すべて窓を開けよう!

そして、最初の窓を開けた瞬間!
なにかが、部屋の中を飛び回る

わー、なんだ、なんだ?

うー、コウモリだ!

もはやホラー映画のお化け屋敷の状況。

次の部屋のドア開けるのも
恐怖しかないです。

部屋の中は、当然すべてカビています。

楽しかった思い出の建物も
すべての色を失っていました。

到着から約20分。

座り込んだお客様がぽつり
『これは、無理だわー』

ということで、早々撤収かと思いきや
一応天井裏も見てほしいという
恐ろしすぎるリクエスト。

とりあえず、押し入れの天井裏から
手を伸ばしてスマホで撮影して確認。

がしかし、良く映らない、、、
再度、撮影のため手を伸ばした瞬間!

私のスマホが、天井裏へ落下、、、

もう、この状況では笑うしかない。

天井裏入って拾ってきますと言うと
お客様の友人がポツリとひとこと

わたしの別荘は、
大工さんに直してもらった時に
天井裏で動物死んでたって言ってましたー
と、、、

いまそれ言う?笑

まあ、スマホは無事に回収できました。
帰りがけに、ふと目にとまった冷蔵庫。

21年前、何が入れてあったのか
オープン!

あれ、生卵があるけど
あたまの部分が、少し割れていて、中身がない
ソーセージのパッケージがあるけど中身がない
すべて朽ちとけて、どこかに行ってしまった。
開けては行けない扉でした。

今後も増え続ける空き家問題

今日は、別荘編でした。