1968年完成。
総戸数は68戸。
これぞシーサイドなマンション「鎌倉ビューパレス」、施工は藤田組となっている。
まず、半世紀を経てなお、この建物外観の美しさに正直驚かされた。
地上5階建、敷地前面道路からエントランスまでの長いアプローチも見事にゴミ一つない。きちんと整理整頓されている。
“こういう自主管理こそが理想型”だと、古いマンションたちの理想であり、お手本のような管理状況ではないだろうか。
アドレスは「坂ノ下」、某テレビドラマでモデルとなったカフェのある坂ノ下である。
鎌倉市内には国指定史跡が31ヶ所ほどあるが、その中でも1,2を争う“行きづらい場所”である「仏法寺跡」という大変眺めの良い史跡があるのだが、この山を背負うようなかたちで建てられたマンションだ。
(このマンションは決して駅から “行きづらく” はないのでご安心を)
最寄りとなる駅は江ノ電の長谷駅。こちらからは徒歩およそ8分。
古都・鎌倉に住むことの味わいを存分に感じることのできる道のりだ。
もちろん、海沿いにまで出て潮騒に耳を傾けながらゆっくりと帰路を行くのもまたよいだろう。
湘南の代名詞・R134号その1本奥に入った静かな住宅地にある本マンション。
この「1本中へ入る」だけで驚くほど静かになるのが鎌倉という町の素晴らしいところでもある。
駅周辺の喧騒・賑わいを置き去りにし、どこか映画の世界にでも入り込んだような世界観に包まれる。
とりわけ、この長谷エリアはそれを色濃く感じることができる。
逗子・鎌倉の海近くのマンションには、屋外プール設備がついていることが多い。
かく言うこの鎌倉ビューパレスにも共用屋外プール施設がある。
こんなに海水浴場が近いのに…と思ってしまうが、海とプールとはやはりまた別モノなのだろう。
この土地に住む人々にとって、海は海として、いかなる時もすぐそばにあるものであり、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
海=リゾートという感覚・対象ではないのだろう。
それにしたって、今よりも都会志向が強かった時代、オーシャンビューでプール付のマンション。
完成当時には、さぞ羨望の的であったはずだ。
真っ赤な絨毯の敷かれたエントランスホール。
ヴィンテージかつリゾートらしい演出をこのエントランスが一手に担っている。
大胆でいて格好いい。
マンション上階のバルコニーからは、相模湾を見渡せる圧倒的な眺望と開放感。
夏は海からの潮風が、冬は大きな窓から差し込む日差しが、さぞかし気持ちの良いことだろう。
ちなみに由比ガ浜海岸までは徒歩1分といった立地だ。
このマンション、エントランスだけでなく共用部のちょっとしたところの演出も上手い。
どこを切り取っても、いい歳のとり方をしている。
シャッター付でプライベート感のある駐車場は、「ガレージ」と言う方が似合う。
そして屋上はやはり「ルーフトップ」と言う方が似合うのだ。
もちろんこのルーフトップからは鎌倉の花火大会が楽しめる。
リゾート地にあるリゾートマンションに自身の日常を置く。
何だか、古着のように着こなすのが難しそうだが、そんな心意気が必要なマンションなのかもしれない。
似合う頃にはきっと、素敵な鎌倉人になっているのだろう。
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