東急ドエル桜台コートビレジ

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神奈川・横浜市内にて集合住宅の歴史的な傑作の一つとして挙げられるのが、この「桜台コートビレジ」である。

設計者は近代日本の代表的な建築家の一人である内井昭蔵。
世田谷美術館の設計者としても有名である。

本マンションが建てられたのは1970年。
区分所有マンションが日本の都市型住居の新しい形として登場して間もない頃である。
もちろんその多くは都心にあり、ほとんどが高級物件であった。

そんな中、東急電鉄が田園都市沿線の地域開発計画の一環として建設。
時代を画すような分譲マンションとしてこの桜台コートビレジは誕生した。



地上6階建て、総戸数は40戸。
西向きの斜面に対して45度の角度で住戸ユニットを構成。

雁行状にすることで各住戸への採光とプライバシーを確保している。
これにより外観にも独特のフォルムをもたらしている。

切り立った崖から、コンクリートの壁・柱によって大きく空中に持ち出された圧倒的なボリューム、コーナーのエッジを強調しながら複雑に入り組んだ表情を見せる雁行ファサード。

通りがかる人々を魅了する、この場所に、この環境に建てられた唯一無二の表情である。

これだけではとどまらず、開放的な大きなテラス、公園の中を抜けるような階段、踊り場、通路、と至るところに自然豊かなコモン空間がしっかりと作り込まれているのはさすがである。

雁行配棟により生み出された、マンションにおける戸建て感覚の嚆矢となった。
これこそが歴史的な傑作と言われる所以である。

有機的な建築を模索した内井昭蔵ならでは、である。